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米連邦公開市場委員会待ちで様子見ムード漂う展開か
- 2016/12/14
- アジアタイム
米国株式市場は堅調に推移する欧州株の流れを継いで上昇。S&P500種株価指数は前日比0.7%高の2271.72で取引を終え、NYダウは0.6%上昇して19911.21ドルで終えた。主要3指数がいずれも過去最高値を更新した。トランプ次期大統領が石油メジャーのエクソンCEOのティラーソン氏を次期国務長官に起用すると報じられたことでエネルギー関連株が上昇となり、NYダウ一時19950ドルを超え、20000ドルまであと一歩となった。半導体関連やハードウェア、ソフトウェアなど幅広くハイテク株も堅調に推移した。
欧州市場で主要指数は軒並み大幅反発となった。STOXXヨーロッパ600指数は1.06%高で取引を終了した。イタリアの銀行株が急騰。2017年1-3月期に130億ユーロの増資を示したウニクレディトが15.92%高、米CNBCに12日に欧州委員会が欧州連合のルールに則って国有化すると報じられたモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナは1.29%高となった。
NYMEXのWTI先物1月限は前日比15セント(0.3%)高い1バレル=52.98ドルで取引を終了した。主要産油国による協調減産合意に伴う供給過剰解消への期待が台頭し、終値として2015年7月14日以来の高値となった。
本日の日経平均は、明日の早朝にFOMCの結果発表を控え、様子見ムードが広がりそうだ。市場の関心は17年の利上げペースに移っているが、目先の材料出尽くし感から株高や円安が一服する可能性もあり、利益を確定させる動きも出やすいだろう。
【買い材料】
・トランプ政権の「大成長路線」での恩恵期待
・日銀のETF買入れによる需給下支え
・米国株式市場-ダウ7日続伸 20000ドルの大台に迫る
・NYダウ上昇(19911.21、+114.78)
・ナスダック上昇(5463.83、+51.29)
・欧州株式市場-反発 調整中心で昨日の下落株に買い戻し
・NY原油先物-続伸 供給不足へ転じるとの予想が支えに(52.98、+0.15)
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(19275、+75)
【売り材料】
・為替急変リスク
・恐怖指数VIXは12.72、前日比上昇
・中国、物価上昇や不動産バブル
・急ピッチの上昇に対する過熱警戒
【その他注目点】
・米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利発表
・日経平均高配当株50指数、来年1月算出へ
・年金・カジノ法案成立へ
・キャリアインデックスが東証マザーズに新規上場
・NY為替-FOMC控え、ドル円は115円前半中心 1ドル115円20-30銭
・米債券市場-横ばい FOMC控えるなか上下
・米30年債入札、最高落札利回り3.152%〕(前回 2.902%)
・欧州債-反発 銀行支援の動き好感して伊債売り弱まる
・NY金先物-反落 株高で安全資産の金購入意識が後退
・CRB指数-小幅続伸 コーヒー、綿が上昇 砂糖、ニッケルが下落
・ジェンティローニ伊首相
「イタリア政府は銀行支援へ介入の用意がある」
・プーチン大統領の訪日で北方領土問題が解決することはない-ロシア当局者
《スケジュール》
08:50 企業短期経済観測調査(短観)(12月概要・要旨、日本銀行)
08:50 日銀短観(DI)(9-12月)
13:00 首都圏マンション発売(11月)
15:30 印・卸売物価指数(11月)
18:30 英・失業率(11月)
18:30 英・ILO失業率(3カ月)(10月)
19:00 欧・ユーロ圏鉱工業生産指数(10月)
19:30 ブ・経済活動(10月)
22:30 米・小売売上高(11月)
22:30 米・生産者物価コア指数(11月)
23:15 米・鉱工業生産指数(11月)
23:15 米・設備稼働率(11月)
24:00 米・企業在庫(10月)
28:00 米・連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利発表
《決算発表》
アスクル、稲葉製作、サンバイオ、ナトコ、ファーストロジ、ヤーマン、コーセル、フジコーポ、サンオークス、オービス総合商研、ケネディオフィ、OS映など
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740