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東京株式市場 高寄り後は為替相場を睨みながらの展開か
- 2017/01/05
- アジアタイム
米国株式市場は堅調推移。S&P500種株価指数は前日比0.6%高の2270.75で取引を終了。NYダウは0.3%上げて19942.16ドルで取引を終え、ラッセル2000指数は1.6%上昇と、ここ1カ月で最大の上昇となった。各自動車メーカーが発表した12月の米自動車販売台数が予想以上の内容だったことが好感されて堅調に推移した。また、12月のFOMC議事録で、メンバーのほぼ全員が経済成長予測に対する上ぶれリスクが高まったと認識を持ち、今後数年は緩やかなペースでの利上げが適切としていることが明らかになった。12月の自動車販売が予想を上回ったゼネラル・モーターズとフォード・モーター がそれぞれ5.5%、4.6%値上がりし、電気自動車のテスラ・モーターズが昨夜Q4の販売台数を発表し、同社の見通しを下回ったことから時間外で売られていたが、通常取引では買いが先行し、4.6%値上がりした。
NYMEXのWTI先物2月限は93セント(1.78%)高い1バレル=53.26ドルで終了。一時は2015年7月以来の高値となる55.24ドルまで上昇した。米エネルギー情報局の週間統計の発表を5日に控え、在庫減少への期待が広がった模様だ。
本日の日経平均は米株高を好感し高寄り後、為替相場を睨みながらの展開となりそうだ。米景況感と米金利、米ドルに強気の見通しは続くものの、目先新たに円を売ってドルの買い持ち高を膨らませるには材料が不足している。利益確定などの円買いが先行しやすく為替相場には引き続き注目が集まりそうだ。
本日、国内では取引材料になりそうな経済指標の発表はなく、中国では米国では2016年12月の財新・非製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表が予定されている。
【買い材料】
・トランプ政権の「大成長路線」での恩恵期待
・米国株式市場-続伸 ダウは連日で20000ドル大台に迫る 素材、消費関連が高い
・NYダウ上昇(19942.16、+60.40)
・ナスダック上昇(5477.00、+47.92)
・12月の米自動車販売、年率1843万台-オートデータ
・欧州株式市場-小幅高 英FTは終値での最高値を更新
・NY原油先物-反発 昨日の調整に対する反動と在庫減少期待(53.26、+0.93)
・恐怖指数VIXは11.85、前日比低下
・日銀のETF買入れによる需給下支え
【売り材料】
・欧州の地政学リスク
・NY為替-FOMC議事録後、ドル一時上昇も継続せず 円相場、1ドル117円25-35銭
・CME225先物は大阪取引所比で下落(19625、-5)
【その他注目点】
・10年国債入札
・トランプ米次期米大統領「来週11日にNYで会見を行う」
・米世界最大の家電見本市「CES」(8日まで)
・米債券市場-小幅高 FOMC議事録は強弱交錯した内容
・欧州債-続落 買い戻し先行も強い指標が利回り押し上げ
・NY金先物-反発 ドル安や中国の需要期待が支え
・CRB指数-4営業日ぶりに反発 綿、コーヒーが上昇 天然ガス、ニッケルが下落
《スケジュール》
08:50 マネタリーベース(12月、日本銀行)
10:00 営業毎旬報告(12月31日現在、日本銀行)
14:00 経済3団体の新年祝賀パーティー(15時15分から共同記者会見)
14:00 新車販売台数(12月) 13.9%
15:30 税収実績(11月末)
17:00 日本銀行が保有する国債の銘柄別残高
17:00 日本銀行による国庫短期証券の銘柄別買入額
17:15 スイス・消費者物価指数(12月)
18:30 英・サービス業PMI(12月)
18:30 英・総合PMI(12月)
19:00 欧・ユーロ圏生産者物価指数(11月)
22:15 米・ADP全米雇用報告(12月)
23:45 米・消費者信頼感指数(先週)
24:00 米・ISM非製造業景況指数(12月)
《決算発表》
良品計画、サンエー、ベルク、ワンダーCo、ケーヨー、アオキスーパーなど
《米決算発表》
モンサント、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスなど
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740