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日経225の中期トレンドの下値目処を探る!

  • 2021/11/29
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★先週は世界的にリスク回避の動きが強まった。幾つかの要因が重なり急速にリスク回避の動きが高まった。25日にゴールドマン・サックスは、22年に3回の利上げを実施すると予想した。6月、9月、12月で従来の2回(7月と11月)から回数を増やすとともに、開始時期に予想を前倒しした。また、バンク・オブ・アメリカの11月の機関投資家調査では、米国株の保有比率を高める投資家が8年ぶりの高水準に達した。そのため、投資家の持ち高が膨らみ『高所恐怖症』の中、不透明要因に対しては敏感に反応しやすい地合いだった。また、中国当局が配車アプリ大手、滴滴先行(ディディ)に対し、米国での上場廃止を要請したと報じられた。24日には米商務省が、安全保障上の懸念から事実上、禁輸措置を実施する企業のリストに複数の中国企業を追加するなど、米中摩擦が強まった。そして、南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異種が見つかり、世界経済の回復を損ねるとの懸念が高まった。そのため、世界的にリスク回避の動きが高まり、主要国株価指数は急落する展開になった。

 

★日経225の先週末の大証日経先物の夜間取引では、27,850円で終了した。先週末日経225の終値は、28,751円で終了していることから、NYタイムでの日経先物では、さらに900円ほど下落した。中期トレンドを示す週足では、先週末26週SMA(青線)52週SMA(緑線)がサポートとして意識されていたが、本日は窓開けて下落する展開になりそうだ。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)でも、寄り付き後は%DがSlow%Dを下抜け上値を切り下げて下落基調が鮮明になる。

 

下値目処では、10月8日週安値の27,293円が一旦の下値目処として意識される。ただ、下抜けすると8月20日安値26,954円が意識される。

現段階には考えにくいが暴落的な動きになると、9月17日週高値30,795.78円と10月8日週安値27,293.62円の値幅である3,502.16円を10月8日安値から差し引いた23,791.46円が大きな相場の節目になりやすい。

まずは世界的な株価急落の初動のため、10月8日の安値を維持出来るか注目される。天底では出来高が増えることから、出来高推移も注意する必要がある。

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