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日経平均株価指数17000円の攻防となるか?
- 2016/09/23
- アジアタイム
前日の米国株式市場は堅調に推移。S&P500種株価指数は前日比0.7%高の2177.18で取引を終え、NYダウは98.76ドル(0.5%)上げて18392.46ドルで終えた。ナスダック指数は最高値を更新した。FRBが利上げを見送ったことで大幅高となった前日に続く上昇となった。中古住宅販売件数は予想に反して減少し、2ヵ月連続の減少となった。在庫不足と価格の上昇が販売減少の背景。FOMC会合が終了し、市場の注目は経済指標と、約3週間後に始まる次の決算シーズンに移る。
NYMEXのWTI先物11月限は前日比98セント(2.16%)高い1バレル=46.32ドルで取引を終了した。終値ベースで今月8日以来の高値。アルジェリアで開かれる産油国協議を来週に控え、サウジアラビアとイランの当局者が前日に続いてウィーンで会合したことも好感された。
前日のGLOBEXのCME225先物(円ベース)の清算値は前日比265円高の16770円。21日の大証終値(16730円)比40円高だった。出来高は37074枚。世界的に注目された日米の金融決定会合を通過し、結果的に為替相場は円高となったものの、日米国株式市場では結果が好感さた。東京株式市場で好感されたのは、マイナス金利に深掘りがなかったこととETF枠のTOPIX型買い入れ規模拡充。本日の東京株式市場は、日銀のETF見直しを引き続き好感する形で加重型セクターが堅調な動きとなれば、TOPIX先物主導のからの日経先物が200日線(16842円)水準を意識する展開もありそうだ。現物指数は17000円を意識する場面も期待出来るかもしれない。需給面では、先週から続く、SGの先物売りが警戒されるところだが。
【買い材料】
・日銀のETF買入れによる需給下支え
・米国株式市場-3日続伸 NASDAQ総合が連続で最高値を更新
・NYダウ上昇(18392.46、+98.76)
・ナスダック上昇(5339.52、+44.34)
・欧州株式市場-続伸 米利上げ見送り好感した買いの流れ波及
・NY原油先物-続伸 買い優位の環境に変化なし(46.32、+0.98)
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(16770、+40)
・恐怖指数VIXは12.02、前日比低下
【売り材料】
・NY為替-米利上げ見送りを受けたドル売り優勢
・北朝鮮、地政学リスク
・8月訪日客、アジア減速で伸び鈍化
・OECD、成長率予測、日米欧下げ
【その他注目点】
・米、追加利上げ見送り
・米債券市場-続伸 米利上げへの動き進みにくいとの見方
・欧州債-上昇 米利下げ見送り受け、債券買い進む
・NY金先物-続伸 ドル安・米緩和継続が後ろ盾の買い継続
・CRB指数-6営業日続伸 原油、暖房油が上昇 天然ガス、トウモロコシが下落
・トルコ中銀は政策金利を7.50%に据え置き
・カナダと中国の両首相が22日に会談 自由貿易協定に向けた予備交渉を開始
・独失業者数 2017年は前年比7万人減の約262万人の見込み(今年は269万人)-独連邦雇用庁
・米ヤフー 2014年に少なくとも5億人のユーザー情報が流出 国家支援のハッカー攻撃か
・フォーブス英MPC委員
「追加の金融緩和が必要になるとは思わない」
「追加のQEはコストがメリットを上回る」
「MPCは資産購入プログラムに回帰するべきではない」
「英国民投票の初期のインパクトは想定を下回っている」
「緩慢な投資は強い消費支出によって相殺される」
「英EU離脱決定直後のさえない指標を重視せず」
「ここ最近のポジティブな指標結果を注意する必要」
《スケジュール》
09:00 7月の毎月勤労統計確報
09:30 8月の日本・日経PMI
10:00 営業毎旬報告(9月20日現在、日本銀行)
13:30 全産業活動指数(7月)
17:00 日本銀行が保有する国債の銘柄別残高(日銀)
17:00 日本銀行による国庫短期証券の銘柄別買入額
10:45 中・MNI企業景況感(9月)
15:45 仏・GDP確定値(4-6月)
16:30 独・製造業PMI(9月)
16:30 独・サービス業PMI(9月)
16:30 独・総合PMI(9月)
17:00 欧・ユーロ圏製造業PMI速報値(9月)
17:00 欧・ユーロ圏サービス業PMI速報値(9月)
17:00 欧・ユーロ圏総合PMI速報値(9月)
21:30 加・小売売上高(7月)
21:30 加・消費者物価指数(8月)
22:45 米・製造業PMI(9月)
《決算発表》
オプトエレクトロニクスなど
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740