米国株式市場はマチマチ。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前営業日比ほぼ変わらず（+0.03％）の2439.07で取引を終え、NYダウは14.79ドル（0.06％）上げて21409.55ドルで取引を終了した。ナスダック総合指数は0.28％の下落となった。5月のシカゴ連銀全米活動指数と耐久財受注（前月比）が市場の予想を下回った。欧州の金融株高を受けてゴールドマン・サックスなどが買われ、NYダウを支えた。
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物８月限は前営業日比37セント（0.86％）高い１バレル＝43.38ドルで取引を終了。為替市場でドルが対ユーロで売られたことを背景に割安感から買いが優勢となった。
　本日の日経平均は円安基調を好感して強含みの展開か。また、昨日同様に、６月期や12月期決算企業の権利付き最終売買日で、権利取りからの買いも想定される。原油価格の続伸で、投資家心理が改善すつつあるのも強みだ。
　イエレン議長が27日（日本時間28日2：00）、ロンドンで行われる英国学士院での経済討議に参加する。質疑応答での金融政策や景況感に関するコメントが注目され、為替市場での反応が注目される。

【買い材料】

・NYダウ上昇（21409.55、+14.79）
・欧州株式市場＝反発、銀行株とネスレ買われる　伊政府の破綻処理策を好感
・ロンドン株式市場＝反発、金融株買われる
・NY原油先物－3日続伸も、供給過剰懸念は根強い（43.38、+0.37）
・NY為替－ドル円111円後半、約1カ月ぶりの高値（111円80-85銭）
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（20185、+65）
・恐怖指数VIXは9.90、前日比低下
・米金融規制緩和策への期待
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・好業績やテーマ株など物色意欲強い
・ゲーム株など個人投資家の物色意欲強い

【売り材料】

・ナスダックは下落（6247.15、-18.10）
・米5月耐久財受注、予想以上の落ち込み
・加計学園問題などで、内閣支持急落
・米大統領弾劾への警戒感
・北朝鮮地政学リスク
・トランプ政権、政策運営に不透明感
・中東主要国がカタールとの国交断絶を発表

【その他注目点】

・イエレン米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長、講演（ロンドン）
・夏季ダボス会議（中国・大連、29日まで）

・米国株式市場＝Ｓ＆Ｐとダウ小幅高、ハイテク株売られナスダックは反落
・米債券市場－続伸、低調な米耐久財受注で
・欧州債－反発、伊・ギリシャ債を中心に買い
・NY金先物－4日ぶりに反落、5月中旬以来の安値

・米5月耐久財受注 -1.1％〔予想-0.6％〕（前回発表値-0.8％）
・米5月耐久財受注（除輸送用機器）+0.1％〔予想+0.5％〕（前回発表値-0.5％）
・米5月シカゴ連銀全米活動指数 -0.26（前回発表値+0.49）
・米6月ダラス連銀製造業活動指数 +15.0（前回発表値 +17.2）

・米上院共和党、オバマケア代替法案を修正　通過は依然不透明
・米最高裁、トランプ大統領の入国制限一部執行を容認　秋に最終判断
・金融状況の改善、米ＦＲＢの引き締めに追い風＝ＮＹ連銀総裁
・米金融規制に緩和余地＝パウエルＦＲＢ理事
・顧客のセキュリティー保険料割引実現へ、アップルとシスコが連携
・欧州の格差拡大、大きな不安定要因＝ＥＣＢ総裁
・メイ英首相、北アイルランド地域政党と閣外協力で合意
・米ロ首脳会談、確定した予定ない＝ロシア大統領報道官
・金融庁、監査報告の長文化を検討へ　投資家への情報提供を充実

《スケジュール》

08:50　　資金循環統計速報(1-3月、日本銀行)　　　　
10:00　　伸銅品出荷統計(5月)　

07:45　　5月ニュージーランド（ＮＺ）貿易収支
17:00　　ドラギ欧州中央銀行（ＥＣＢ）総裁、講演
17:05　　ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁、講演
19:00　　カーニー・イングランド銀行（ＢＯＥ）総裁、半期金融安定報告書公表後に記者会見
22:00　　4月米ケース・シラー住宅価格指数
23:00　　6月米消費者信頼感指数
23:00　　6月米リッチモンド連銀製造業景気指数
24:00　　ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
28日02:00　　イエレン米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長、講演
28日02:00　　米財務省、5年債（340億ドル）入札

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