米国株式市場は反落。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前営業日比0.3％安の2168.48で取引を終了。NYダウは77.79ドル（0.4％）下げて18493.06ドルで終えた。原油の値下がりを嫌気しエネルギー株に売りが先行。今週の米国株市場では4～6月期決算の発表ピークを迎える。決算内容を見極めたいとして様子見ムードも根強かった。為替市場では、ﾄﾞﾙ円が一時105.74円まで下げる展開となった。日経新聞電子版は｢政府は25日、来月2日にもまとめる経済対策の骨格を固めた。焦点となっていた国と地方の財政支出(真水)は今年度2次補正予算や来年度予算案などの数年間の予算総額を6兆円程度に積み増す方向で調整する｣と報じた。従来の真水3兆円の規模が2倍に膨らむこととなったが、市場では｢不足｣と判断し円高を誘発させた。米連邦準備理事会は２６日から２７日に連邦公開市場委員会を、日銀は２８日から２９日に金融政策決定会合をそれぞれ開催する。ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物９月限は前営業日比1.06ドル（2.40％）安い１バレル＝43.13ドルで取引を終了し、終値ベースで４月25日以来の安値となった。需給不均衡が長期化するとの懸念が台頭し、利益確定売りが優勢となった。
　GLOBEX225先物（円ﾍﾞｰｽ）の清算値は前日比50円安の16560円で、同日の大証終値（16610円)比50円安だった。出来高は29032枚。本日の日経平均は、為替相場を睨みながら昨日同様な動きになると想定される。個別では引き続き任天堂（7974）の動きに注目。昨日、東京市場でストップ安した同株は同日の米ピンクシートで11％下落の25.65ドルとなった。ドル円105.80円換算で約21710円となる。今週末には日経平均株価の入れ替えリバランスが発生する。シャープが除外され、ヤマハ発が採用される。ヤマハ発は昨日後場に一段高となっていた。

【買い材料】

・大規模経済対策への期待、事業規模20兆円超
・米マイクロンテクノロジー上昇、買収防衛策を材料視
・米スプリントが大幅高、ソフトバンクADRで堅調
・6月の外食売上高2.0％増

【売り材料】

・米国株式市場－反落　原油安を嫌気
・ＮＹダウは下落（18493.06、-77.79）
・ナスダックは下落（5097.63、-2.53）
・NY原油先物－大幅続落　一時4月下旬以来の42ドル台（43.13、-1.06）
・NY為替－イベント控え株価に調整　円高に作用
・CME225先物は大阪取引所比で下落（16560、-50）
・恐怖指数VIXは12.87、前日比上昇
・欧州銀行の経営不安再燃
・上場企業の年金債務 91兆円に膨らむ
・任天堂ストップ安、ポケモノミクス失速

【その他注目点】

・欧州株式市場－まちまち　イベント控えた売買見送りも一因
・米債券市場－小動き　2年債入札は低調
・欧州債－独債は続伸も英債には利益確定の売り
・NY金先物－続落も引けにかけて下げ幅縮小
・CRB指数－続落　オレンジジュース、生牛が上昇　　ニッケル、原油が下落
・人民元の25日の中間レートは1米ドル＝6.6860元、前営業日比で0.286％元安
・米ベライゾン・コミュニケーションズ 米ヤフーの中核事業を現金48億3000万ドルで買収
・AIベンチャーへ革新機構が出資
・40年国債入札
・米5年国債入札

・ユンケル欧州委員長
「英国のEU離脱交渉の調整に数カ月必要」
「EU離脱交渉の開始時期に期限はない」
「トルコは早期にEU加盟ができる状況でない」
「死刑制度を復活させれば加盟交渉は停止」

08:50 ６月の企業向けサービス価格指数
10:00 伸銅品生産統計(6月)　　　
12:45 40年物国債の入札結果発表

22:00 ５月の米Ｓ＆Ｐケース・シラー住宅価格指数
23:00 ６月の米新築住宅販売件数
23:00 ７月の米消費者信頼感指数
23:00 米7月リッチモンド連銀製造業指数

《決算発表》

日清製粉グループ本社、エムスリー、信越化学工業、四国化成工業、栄研化学、JCRファーマ、さくらケーシーエス、総合メディカル、富士通コンポーネント、SMK、日本車輌製造、シマノ、キヤノン、蝶理、コメリ、関西アーバン銀行、オリックス、松井証券、大京、セゾン情報システムズなど

《米決算発表》

フリーポート・マクモラン、イーライリリー・アンド・カンパニー、マクドナルド、ユナイテッド・テクノロジーズ、バレロ・エナジー、レイノルズ・アメリカン、アンダーアーマー、ベライゾン・コミュニケーションズ、キャタピラー、3M、アップル、ジュニパーネットワークスなど

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