米国株式市場は高安マチマチ。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.04％下げて2434.50で取引を終え、NYダウは12.74ドル（0.05％）安の21397.29ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.04高で終了。上院共和党のオバマケア代替法案の草案が公表されるとヘルスケア関連に買いが先行し、相場を支えた。一方で、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のストレステストの結果発表を控えて金融株が下落し、相場の上値を圧迫した。
　ＦＲＢは、米銀３４行を対象に実施した年次ストレステスト（健全性審査）の第一次審査の結果を公表し、全行が厳しい経済・市場情勢の下でも資本要件を満たすことができる、との判断を示した。
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ８月限は前日比21セント（0.49％）高い１バレル＝42.74ドルで取引を終了。前日の反動から安値拾いの買いが相場を支えた。
　本日の日経平均は一進一退の展開か。ＦＲＢの米銀３４行を対象に実施した年次ストレステスト（健全性審査）の通過や円安ドル高基調が相場の下値を支えそうだ。引き続き為替動向を睨みながらの展開が想定される。

【買い材料】

・米銀ストレステスト、一次審査で全34行合格　資本水準は昨年上回る
・ナスダック上昇（6236.69、+2.73）
・米共和党上院オバマケア代替法案受け医薬品上昇
・NY原油先物－反発、昨日の反動から小幅上昇（42.74、+0.21）
・恐怖指数VIXは10.48、前日比低下
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（20100、+30）
・米金融規制緩和策への期待
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・好業績やテーマ株など物色意欲強い
・ゲーム株など個人投資家の物色意欲強い
・新興中堅企業の成長力、主要企業上回る

【売り材料】

・NYダウ下落（21397.29、-12.74）
・ロンドン株式市場＝続落、ヘルスケアと貴金属銘柄買われ下げ幅圧縮
・加計学園問題などで、内閣支持急落
・米大統領弾劾への警戒感
・北朝鮮、ロケットエンジンの実験実施
・北朝鮮地政学リスク
・トランプ政権、政策運営に不透明感
・中東主要国がカタールとの国交断絶を発表

【その他注目点】

・東京都議会議員選挙が告示(7月2日投開票)　
・欧州連合（ＥＵ）首脳会議（ブリュッセル、最終日）　

・米国株式市場は横ばい、オバマケア改廃案受けヘルスケア株が上昇
・欧州株式市場＝ほぼ横ばい、エネルギー売られヘルスケアに買い
・ドル小動き、堅調な米指標でも米国債利回り上昇せず＝ＮＹ市場
・米債券市場－反発、一時昨日引けまで戻すも長続きせず
・欧州債－反発、昨日の原油下落の影響で
・NY金先物－続伸、原油価格が戻り上げ幅は縮小

・米新規失業保険申請件数 24.1万件〔予想 24.0万件〕（前回発表値 23.7万件）
・米4月住宅価格指数（前月比）+0.7％（前回発表値 +0.6％）
・米5月景気先行指数（前月比）+0.3％〔予想 +0.3％〕（前回発表値 +0.3％）

・トランプ米大統領、通信・産業大手幹部らと会合　5Ｇやドローン巡り協議
・コミー氏との会話録音せず、テープ持たず＝トランプ氏
・メキシコ中銀、政策金利を6.75％から7.00％に引き上げ
・通貨安の物価押し上げ懸念、利上げ必要＝フォーブス英中銀金融政策委員
・英格付け、引き下げるとしても1段階－S＆P格付け責任者クレーマー氏
・スイス中銀、拡張的な金融政策を短期的に維持へ＝メクラー理事
・ノルウェー中銀、政策金利を予想通り据え置き　緩和バイアス解除
・ＥＣＢが2018年に新決済システム導入、小規模資金も対象
・台湾中銀が下期の景気減速警戒、金利据え置き
・フィリピン中銀、政策金利据え置き　インフレ予想を下方修正
・国債買入80兆円めど、残した方が市場に余計な混乱招かない＝岩田日銀副総裁

《スケジュール》

14:00　　5月シンガポール消費者物価指数
15:45　　1－3月期仏国内総生産(ＧＤＰ)確定値
16:00　　6月仏製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）速報値
16:00　　6月仏サービス部門ＰＭＩ速報値
16:30　　6月独製造業ＰＭＩ速報値
16:30　　6月独サービス部門ＰＭＩ速報値
17:00　　6月ユーロ圏製造業ＰＭＩ速報値
17:00　　6月ユーロ圏サービス部門ＰＭＩ速報値
21:30　　5月カナダＣＰＩ
23:00　　5月米新築住宅販売件数
24日00:15　　ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
24日01:40　　メスター米クリーブランド連銀総裁、講演
24日03:15　　パウエル米連邦準備理事会（ＦＲＢ）理事、講演

☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740