米国株式市場は高安マチマチ。Ｓ＆Ｐ500種は前日比0.15％高、NYダウは118.77ドル（0.48％）高の24504.80ドルで取引を終えた。ナスダック総合株価指数は５営業日ぶりに反落して、前日比12.761ポイント（0.18％）安の6862.317で終えた。11月の生産者物価指数は市場の予想を上回った。ＦＯＭＣの結果発表を13日に控え様子見ムードの中、物価上昇圧力が高まるとの思惑から米長期金利が上昇し、ゴールドマンやＪＰモルガンなど金融株が買われた。ボーイングは四半期配当を20％増やし、自社株買いの拡充を発表。ボーイングとゴールドマンサックスの２銘柄で、NYダウを98ドルあまり押し上げた。一方で、フェイスブックやアップルなど時価総額の大きい主力株に利益確定の売りが出てナスダック総合株価指数を押し下げた。
　本日の日経平均は、ＦＯＭＣを控え、様子見ムードが強まり一進一退の展開か。昨日同様に、循環物色の動きとなりそうだ。
　米国ではＦＯＭＣの結果が発表される。今年３度目となる利上げ決定が市場では確実視されている。

【買い材料】

・米国株式市場　ダウとＳ＆Ｐ最高値、銀行株が上昇
・NYダウ上昇（24504.80、+118.77）
・NY為替　米金利上昇で、ドルが一時強含み
・ロンドン株式市場続伸、原油高とポンド安で1カ月ぶり高値
・欧州株式市場　独・仏指数も反発
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（22850、+10）
・米税制改革実現への期待
・アベノミクス再起動
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・ナスダックは5日ぶり反落（6862.32、-12.76）
・NY原油先物反落、ロングの投げが続く（57.14、-0.85）
・恐怖指数VIXは9.92、前日比上昇
・トランプ政権のロシア疑惑
・ドイツ混迷による政治リスク
・欧州政情不安
・中東、北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・英中銀金融政策委員会（ＭＰＣ、14日まで）

・SGホールディングスが東証1部に新規上場
・ヴィスコ・テクノロジーズがジャスダックに新規上場
・マツオカコーポレーションが東証1部に新規上場
・グローバル・リンク・マネジメントがマザーズに新規上場

・米債券市場続落、PPIも利回りの上昇を後押し
・欧州債反落、英債はCPIの上昇で
・NY金先物　4日続落、7月中旬以来の安値（1241.7、-5.2）

・米11月生産者物価指数（前月比）+0.4％〔予想 +0.3％〕（前回発表値 +0.4％）
・米11月生産者物価指数・コア（前月比）+0.3％〔予想 +0.2％〕（前回発表値 +0.4％）・米11月財政収支 -1385億ドル〔予想 1340億ドルの赤字〕（前年同月 1367億ドルの赤字）

・米政府機関閉鎖、22日以降もないと確信＝共和党マコネル上院院内総務
・仮想通貨取引所コインベースなどのサイト閲覧不能、サイバー攻撃かは不明
・欧州委、米税制改革に懸念表明　米財務長官に書簡
・東芝の格付け見通し安定的に変更、ネガティブから＝ムーディーズ

《スケジュール》

08:50　　10月機械受注
10:10　　国債買い入れオペ(残存期間1年超5年以下と5年超10年以下)(日本銀行)
18:00　　黒田東彦日銀総裁、年末エコノミスト懇親会あいさつ

07:15　　ロウ豪準備銀行（ＲＢＡ）総裁、講演
16:00　　11月独卸売物価指数（ＷＰＩ）
16:00　　11月独消費者物価指数（ＣＰＩ）改定値
17:00　　11月南アフリカＣＰＩ
18:30　　11月英雇用統計
18:30　　8－10月英失業率
19:00　　10月ユーロ圏鉱工業生産
20:00　　10月南アフリカ小売売上
21:00　　ＭＢＡ住宅ローン申請指数
22:30　　11月米ＣＰＩ
　 　エネルギーと食品を除くコア指数
14日00:30　　ＥＩＡ週間在庫統計
14日04:00　　米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）、終了後政策金利発表
14日04:00　　ＦＯＭＣ、経済・金利見通し発表
14日04:30　　イエレン米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長、定例記者会見

☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740