米国株式市場は高安マチマチな展開。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は0.06％上昇して2559.36で取引を終え、NYダウは40.48ドル（0.17％）高い22997.44ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.35％の下落で6623.66で終えた。ユナイテッドヘルス・グループやジョンソン・エンド・ジョンソン（Ｊ＆Ｊ）が市場の予想を上回る決算を発表したこと追い風となり、NYダウは一時23000ドルを突破する場面があった。一方で、ゴールドマンサックスが発表した四半期決算は純営業収益や１株利益が市場の予想を上回ったが、一部事業部門の収益が市場予想を下回る内容となり売りが膨らんだ。ゴールドマンは２％強の下落となり、NYダウを約43ドル押し下げた。
　本日の日経平均は、一進一退の展開か。NYダウは一時23000ドルを突破し高値を更新したが、ナスダック総合指数の下落やゴールドマンサックスの大幅下落など、高値警戒感が台頭する東京株式市場にとってはネガティブな材料となりそうだ。OSE225先物12月限ナイトセッションは、OSE日中比変わらずの21350円で取引を終えている。

【買い材料】

・米ダウ一時初の2万3000ドル台、ユナイテッドヘルスなど好決算
・NYダウ上昇（22997.44、+40.48）
・ドル上昇、ＦＲＢ議長の後任人事巡る思惑で
・NY原油先物－イラク油田地帯の情勢にらみ不安定に上昇（51.88、+0.01）
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（21370、+20）
・衆院選情勢、自公優勢でアベノミクス加速期待
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・ナスダックは下落（6623.66、-0.35）
・欧州株式市場反落、一次産品銘柄売られる
・ロンドン株式市場続落、マーリン・エンターテインメンツに売り
・不正相次ぎ、日本の製造業への不信
・恐怖指数VIXは10.31、前日比上昇
・米政権の財政政策に対する不透明感
・トルコの対米強硬姿勢
・北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・中国共産党大会開幕（北京）
・シンガポール（ディーパバリ）、休場

・米債券市場まちまち　強い指標に押され金利上昇も頭打ち
・欧州債続伸　スペイン政局の不透明感は継続
・NY金先物続落　米金利上昇がドル高先行が重しに（1286.2、-16.8）

・米9月輸入物価指数（前月比）+0.7％〔予想 +0.5％〕（前回発表値 +0.6％）
・米9月鉱工業生産（前月比）+0.3％〔予想 +0.3％〕（前回発表値 -0.9％）
・米9月設備稼働率 76.0％〔予想 76.2％〕（前回発表値 76.1％）
・米10月NAHB住宅市場指数　68〔予想 64〕（前回発表値 64）
・米8月対米証券投資 +672億ドル（前回発表値 13億ドルの流入）

・オバマケア短期応急措置、米上院で超党派合意　トランプ氏支持表明
・米ＦＲＢ議長人事発表、11月アジア歴訪前の公算
・中国共産党大会、大幅な経済改革につながらない見通し＝フィッチ
・中国軍事委副主席に張又侠氏が昇進、習主席と親しい関係
・ロシア、北朝鮮との海上輸送定期便を2カ月ぶりに再開
・スペインのカタルーニャ州政府、独立宣言は撤回せず

《スケジュール》

09:00　　LNG産消会議2017　
10:10　　国債買い入れオペ(残存期間10年超)(日本銀行)　
10:30　　櫻井眞日銀審議委員、あいさつ

17:00　　9月南アフリカ消費者物価指数
17:10　　ドラギ欧州中央銀行（ＥＣＢ）総裁、講演
17:30　　9月英雇用統計
17:30　　6－8月英失業率
18:00　　8月ユーロ圏建設支出
20:00　　ＭＢＡ住宅ローン申請指数
20:00　　8月南アフリカ小売売上高
20:45　　プラートＥＣＢ専務理事、講演
21:00　　ダドリー米ニューヨーク連銀総裁、カプラン米ダラス連銀総裁が討論
21:30　　8月カナダ製造業出荷
21:30　　9月米住宅着工件数
　 　　　建設許可件数（予
23:15　　クーレＥＣＢ理事、講演
23:30　　ＥＩＡ週間在庫統計
19日03:00　　米地区連銀経済報告（ベージュブック）

☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740