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日米金利差を見るとドル買い難い!

  • 2019/07/04
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • 欧州タイム

 

★日米金利差だけがドル/円の変動要因ではないが、上値・下値を切り下げながら日米金利差2年(赤線)日米金利差10年(青線)が縮小している。それに伴ってドル/円相場も円高進行してきているのは確かである。

7月のFOMCでは、米国の利下げは織り込まれているが、利下げ幅は0.25%が70%、0.50%が30%の比率となっている。

今後の経済指標次第ではあるが、市場予想を下回る結果となると利下げ幅拡大の思惑が膨らむ。また、主要先進国では、米国債券の金利が高いことから、金利低下の余地が残っている。そのため、より日米金利差が縮小するようなら、円安期待が削がれていくことになり、投機筋の仕掛け的なドル売り・円買いも入りやすくなる。

ただ、米国株の主要3指数が史上最高値を付けるなど、株価が上昇しているなかで予防的利下げが可能なのか疑問も残る。29日の米中首脳会談でも第4弾追加関税は先送りされ、米中貿易戦争もやや後退している。もし5日の米6月雇用統計が予想を上回る結果となった場合、予防的利下げをするというお題目が消滅するテールリスクが残る。市場が利下げを織り込んで動いているだけに、株価下落・金利上昇・ドル買い戻し動きになりやすい。米国株も米長期金利が低下していることから、史上最高値を付けてもイールドスプレッドによる過熱感は出ていない。しかし、利下げが見送られ米長期金利が再び上昇するようなら、米国株に割高感が生じることから、相当の下落調整する可能性がある。

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