★最新1月26日現在のIMM投機筋の対米ドル差し引き持ち高では、50,026枚まで円買い持ち高が増えた。29日に日銀がマイナス金利を導入したことで、ポジションの調整が急速に高まり、一気に121円台まで上昇した。そのため、円のロングポジションに変わったと思われる120.50円前後が大きな節目となっていたが、現在はそのレベルより円安水準となっている。ヘッジファンドは基本的に順張りなので、もう少し上値トライしても不思議ではないが、現在はそうなっていない。

予想されることは、一度116円割れを見た本邦輸出勢の為替予約が入っている可能性が高い。12月短観の想定為替レートが平均118.66円ということもあり、今なら業績に円安効果が反映されることから、早めに為替予約を入れている可能性が高い。

また、本邦輸入企業が110円台後半からドル買いをした可能性があり、一旦様子をみていることで、上値を重しくしている可能性が高い。

12月18日に付けた高値123.57円を上抜けするような動きがないと、上値切り下げとなり徐々に円高方向へ傾斜する可能性がある。

新たな材料がでるまで、暫く121円台の前半から後半でのもみ合い相場となる可能性がある。