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南アランド/円は雲の上限切り下げで下押しバイアス!

  • 2020/06/22
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★17日にラマポーザ南ア大統領は映画館、美容院、カジノ、レストラン、一部のスポーツの再開を許可することを決定した。これにより約50万人の職場復帰ができる。しかし、この発表があったにもかかわらず、ランドは上値が重いままである。6月の一部ロックダウン緩和は買いにつながったが、米国や中国を見ても分かるように、経済の再開を焦ると感染第2波を迎えやすいという結果が出ている。今回の規制緩和ではご祝儀買いもなく、ランドの重さを確認した形になった。最近発表が延期されていた経済指標が相次いで発表される。1-3月期失業率、4月消費者物価指数、4月生産者物価指数、3月小売売上高などのほか、24日にはウイルス感染対策を含んだ特別予算も発表される。

南アランド/円の一目均衡表の日足では、下落する雲の上限に沿って上値が抑えられる展開となっている。また、基準線(青線)を下抜けてきていることから、レジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。ただ、52期間の高低の中心値である先行スパン2の当日線(黒線)がサポートとなり下値を支える展開となっている。

徐々に雲の上限が下落しており、6月30日には雲のネジレがある。トレンドの反転や加速など相場の節目となりやすい。

26期間遅行する遅行線(緑線)は、現在の値位置で推移するとロウソク足を下抜ける展開となりやすく、下押しバイアスが強まる可能性がある。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DとSlow%Dの両線は下向きとなっており、下押しバイアスが強いことを示している。

まとめると、南アランドの買い材料は乏しく、規制緩和されたことから感染が拡大するとさらに下押しバイアスが強まりやすい。今週は延期されていた経済指標が発表されることから、改めて景気減速感が出ると、ランド売りが強まる可能性もあるの注意が必要となる。

 

 

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