★南アフリカでムベテ国民議会議長は、ズマ大統領の不信任投票について『無記名』で8日に実施すると表明した。8年以上も政権を握るズマ大統領には、汚職疑惑が取り沙汰され国民の不満が広がっている。野党に加え、ズマ大統領が率いる与党の有力者からも辞任要求が出ている。『無記名投票』により与党から造反者が続出すれば、ズマ大統領は辞任に追い込まれる可能性がある。結果が出た後は信任・不信任にかかわらず大きく動く可能性があるので注意が必要となる。

テクニカル的には、上値では10日線（黄線）の8.3940円や200日線（紫線）の8.4157円が上値抵抗ラインとなりやすい。さらに一目均衡表の日足の転換線9日の8.4175円や雲の下限の8.4200円も上値抵抗ラインとなりやすい。一方下値では3日安値8.195円や260日線（茶線）の8.1706円が意識される。

ロウソク足では、一旦様子見ムードからか値動きの小さい陰線となっている。

ストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、3、3、20、80）は売られ過ぎ域から%Kと%Dは上向きを維持しており、戻り基調となっている。

不信任となると、南アランド買い・円売りとなりやすいと思われるが、事前に買われているので材料出尽くしとなる可能性も残る。また、ズマ大統領が事前に根回しをして信任となると一気に南アランド売り・円買いとなりやすいと思われる。