★イースター休暇明けの欧州市場序盤では、欧州株が全面安で推移、米長期金利の低下となるなどリスク回避の動きが優勢となったが、各通貨まちまちの展開となった。政府関係者の『日米対話では、為替、金融政策に関してはまったく議論はなかった』との発言を受けて一時買いが優勢となったが、NYダウ先物など株安を背景にリスク回避の売りが出た。ただ、米長期金利低下や株安が一服すると下げ渋った。米商務省が発表した米3月住宅着工件数（季節調整済み）は年率換算で121万5000件となり、市場予想の125万件を下回った一方、米3月建設許可件数は126万件となり、市場予想の125万件を上回ったことで影響は限定的だったが、ポンド/ドルの上昇をきっかけに全般ドル売りが進んだ流れに沿った。NYダウが170ドル超下落し、日経先物が180円下げると、リスク回避姿勢が強まり、円買い・ドル売りが優先となった。また米長期金利の低下に伴う売りも入り、一時108.32円まで下落した。対ポンド中心にドル安が進んだ影響を受けて一時108.27円まで下落した。

欧米市場ではもみ合いながらもジリジリと円高が進行し、ほぼ安値引けとなる展開となった。アジア市場でも108.50円での上値が重くなっていることから、下値模索の動きになりやすいので注意。