★ドル/円は一時112.74円まで値を下げたものの、前週末NY市場の安値112.71円が目先サポートとして意識され下げ渋った。欧州市場朝方の取引では、アジア市場の流れを引き継いで、ドル軟調な流れが継続している。先週末のG20 の結果を受け、円売り介入の実施が難しくなったとの見方や、月末要因の円買い需要がドルを圧迫していた。また日経先物がジリ安となっていることも重しとなった。欧米勢本格参入後は、時間外取引の米長期金利が上昇したことや、先週末の米経済指標発表を受けたドル高地合いに回帰しつつあった。その後は、中国で預金準備率引き下げや、時間外取引のNY原油価格とNYダウの下落が一服したことでドル買いが強まった。しかし、1月住宅販売保留指数が予想を下回ったことや、2月米シカゴ購買部協会景気指数（PMI）が弱い結果を受けて、ドル売りが強まり一気に112.64円まで失速した。弱い米経済指標が相次ぎドル売りが強まったが、売り一巡後は神経質な動きとなった。NYダウが下落基調となると、米長期金利も低下したことで、再びドル売りが強まった。