★日経平均株価がプラス圏で取引を終え、今年初の4日続伸となった。一方、上海総合株価指数はプラス圏で推移するも、不安定な値動きとなっていることで、ドル/円も上値の重さが意識されていた。欧州市場朝方の取引では、日経平均の上昇を手掛かりに円売り・ドル買いが先行し、一時113.96円まで上昇したものの、節目となる114.00手前では戻り売りなどが出たため上値は限られた。時間外取引で米長期金利が低下すると円買い・ドル売りが優勢となった。ただその後は、米雇用統計発表を控えて113.70円前後で持ち高調整のもみ合い相場となった。2月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比24万2000人増と市場予想の前月比19万5000人増を上回ったほか、過去2カ月分も上方修正されたことを受けて、米長期金利が上昇すると一時114.20円まで急伸した。しかし、昨日高値114.27円が意識されると一転して売りが強まる動きとなった。また、米長期金利の上昇が一服したほか、日経平均先物もマイナス圏に沈んだことも円買いを加速させた。ドル売り一巡後は、米長期金利が再び上昇幅が拡大し、日経平均先物もプラス圏に回復したことで、ドルの買い戻しが強まった。さらに、原油価格が上げ幅拡大に伴いNYダウも100ドル超上昇したことで、114.25円の高値まで持ち直した。その後は、再び昨日高値114.27円が意識されたことや、NYダウが上げ幅を縮小したこともあって、上値が重くなった。