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ドル/円は75日線を意識した動き!
- 2016/11/03
- アジアタイム
★ドル/円は、トランプリスクが再浮上し、10月28日の105.53円をピークとして下落基調が早くなってきた。ただ、注目されるのは、今まで75日線(緑線)が上値抵抗ラインとなっていたが、今回は75日線の102.53円が下値支持ラインとして意識されていることである。日本は文化の日で祝日となり、流動性の乏しい中をお昼にかけてドル安・円高が進んだが、75日線が下値支持ラインとなり下げ止まった。ただ、安心出来ないことは、オシレータはまだ下落基調を示唆していることである。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:20.3と%D:40.05が下向きを維持しており、過熱感もでていない。また、MACD(パラメータ:12、26、9)も、ゼロラインの上方からMACDとシグナルがデットクロスし始めていることである。
今後の注目点でも、今晩の欧米市場で落ち着きを取り戻すことができるかにある。 ロイターは、米大統領選に関する最新世論の結果として、クリントン氏の支持率が45%となり、共和党候補トランプ氏を6ポイントリードしている、と報じている。調査は、米連邦捜査局(FBI)が大統領選の民主党候補クリントン氏の私用メール問題について捜査再開を公表した10月28日から11月1日にかけて実施したもので、メール問題はクリントン氏にとって大きなダメージになっていない可能性もある。と報じており、近日中にトランプリスクもおさまる可能性もある。そうなると、米FOMCの声明文が総じて12月利上げ観測を後押しする内容だったことがクローズアップしてくることも考えられる。今晩は欧米市場で再びドルが下落した際に、75日線との動きが注目される。