★欧州市場序盤では、原油先物の下落を受け、資源国通貨が軟調に取引された。ドル/円とユーロ/ドルは値幅は限定され、ドルは前日比小幅高で取引された。時間外の米長期金利の低下を背景に、ドルは全般的に伸び悩んだ。欧州株安、NYダウ先物下落、日経先物小幅安でリスク回避の円買いがはいったが、日銀金融政策決定会合、FOMCを終えて、週末に至り、欧州市場では動意があまり感じられない状況だった。カナダの小売売上高や消費者物価指数（CPI)が予想を下回り、改めてカナダの成長やインフレの低迷が懸念されると、ドル/カナダでドルが上昇し、ドル/円でもドルが下支えされた。また、ローゼングレン米ボストン連銀総裁が『利上げ見送りは著しい不均衡を生じさせるリスク』と述べたこともドル買いで反応した。米長期金利が上昇に転じたことを背景に買いが入ったが、買いも長続きしないなど週末前ということもあり、101.00円を挟んで明確な方向感がない展開だった。その後も、101.00円を意識したもみ合いが続いた。週末ポジション調整と思われる買いで、一時101.16円まで上昇するも、再び101.00円前後に戻り終了した。