★欧州市場序盤では、ドルとポンドが軟調地合いを維持、ドル/円は111.20円前後で推移した。米長期金利が低下、日経先物も続落となるなかドルの上値は重かった。ドル/円は欧州市場に入っても売りが続き111円割れとなった。米長期金利が低下したほか、欧州株安やNYダウ先物の下落基調を這いけにドル売り・円買いの流れとなった。また、原油価格の安値圏継続も嫌気された。ドルがユーロやポンドなど主要通貨でやや買い戻されたことで、ドル/円も値を戻した。1-3月期米国内総生産（ＧＤＰ）改定値が前期比年率1.2％増となり、市場予想の0.9％増を上回ったことも相場の下支え要因となり、一時111.30円付近まで上げた。 米5月消費者態度指数（ミシガン大調べ）確報値が97.1となり、市場予想の97.5を下回ったことでドルの戻りも鈍い展開となった。米長期金利が低下幅を縮小したことも支えとなり、週末を控えて持ち高調整の買い戻しが進んだ。その後も、NYダウの持ち直しなどを手掛かりに111.43円付近まで値を上げた。一転連休を控えてポジション調整の売りが出て下落したが、引けにかけては持ち直す展開となった。

一時111.00円割れとなったが、結局111.00-50円のレンジ内に戻る展開となったが、上値の重さも確認された。