★欧州市場序盤では、英国の離脱懸念を背景に、ポンド売りが再開されたが、ポンド押し目買い根強く持ち直した。この影響で、ドル/円の下げも一服、106.66円前後から106.90円付近にドルが下げ幅を縮小するなど、前日の値幅内でもみ合いの域を脱せなかった。一部通信社が中原日銀審議員の話しとして『保有国債買い入れ増加ペースを年100兆円に』などと報じたことが材料視され、一時107.07円まで持ち直した。原油価格が続落、欧州株も大幅安で推移するなか、リスク回避の円買いが再開された。株安・原油安・債券安のリスク回避の動きにドルが支援され、ドル/円以外ではドルが堅調維持した。一時150ドル近く下落していたNYダウが60ドル超安まで下げ幅を縮めたことに伴ってドル買いが入った。ただ、米長期金利が大幅低下したため戻り売りにおされるなど大きな方向感は出ていない。欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル高が進んだ影響を受けたほか、米長期金利が低下幅を縮めたことでドル買いが入った。最新の英世論長さんで『残留支持45％、離脱支持55％』となったことが分かると、EUの離脱懸念が高まるなか、NYダウが一時170ドル超下落したことで円買い・ドル売りが広がり、一時106.53円まで値を下げた。週末とあってその後はショートカバーが進み反発した。