★欧州序盤では、ドルが対円・対ユーロで軟調となり、ドル/円は、21日移動平均線が位置する109.25円前後を再び割り込み108.90円前後で推移した。米長期金利が持ち直したことで底堅い動きになった。その後は、手掛かり材料に乏しく、109.00円を挟んで方向感を欠いた動きにが続いた。ADP全米雇用報告、ECB定例理事会、ドラギECB総裁の定例記者会見を控え、総じて様子見ムードが強かった。109.00円を挟んだもみ合いが続いていたが、原油安を受けたカナダドル/円の下落や株安がドル売りを誘った。なお。5月ADP全米雇用報告は前月比17万3000人増と市場予想通りの結果となった。また、前週分の米新規失業保険申請件数は26万7000件と市場予想の27万件より強かったが影響は限定的だった。ドルが108.49円前後に続落となったが、5月16日安値108.47円が下値抵抗、ドル下落は一服した。米長期金利の低下が一服したうえ、NYダウが上げに転じたことも支えにドルは反発した。その後はショートカバーが進み、108.90円前後までジワリと上げた。