★時間外取引の米10年債利回りが上昇したことをながめ、日米金利差拡大を見越したドル買いが入り16時過ぎには一時107.29円まで上昇した。米長期金利が上昇幅を広げたことや、原油価格が大幅上昇したことでドル買いが強まった。ただ、原油価格や株価が伸び悩み、米長期金利も上昇幅縮小でドルの上値は重くなった。その後発表された前週分の米新規失業保険申請件数が27万4000件となり、市場予想の26万件より弱い結果となったことでドルは失速した。弱い米雇用指標を受けドルが失速したが、安倍首相が『為替の急激な変動は望ましくない』『為替市場動向を注意深く見て、必要に応じて対応したい』『為替の安定が重要と仏大統領、独首相と一致』『伊勢志摩サミットで必要に応じて為替についても議論』などと発言したことで急速にドルの買い戻しにつながった。たさ、4月11日安値107.63円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米長期金利が低下したほか、NYダウが下げに転じたことをねがめ、ドルの上値は重くなった。その後は、107.20円台拭きまで下げたが、さらにドルが売られる展開にもならなかった。