★欧州市場序盤では、スペインのカタルーニャ自治州独立を巡る懸念や英首相辞任観測など英欧政治リスクが後退したことを受け、ユーロ/ドルとポンド/ドルが堅調推移した。ただ、ドル/円の戻りは鈍い展開となった。米朝金金利が2.36%台から2.34%台まで低下し、ドル売りが優勢となり112.35円近辺まで下げた。市場ではロシアのインタファクス通信が、北朝鮮は同国を訪問したロシア議員に対して『射程距離3000㎞の弾道ミサイルを保有しており、今後、兵器の高度化を推進することにより米国領土が十分射程に入ると語った』などと報じたことにより円買いのきっかけになった。米長期金利が急低下したことを背景にドル売りが活発化。日経先物が90円下げたことも売りを促し、一時111.96円まで下げ足を速めた。111円台では押し目を拾いたい向きは多く直ぐに112円台前半まで持ち直した。米長期金利が低下幅を縮めた影響も受けた。米長期金利が低下幅を縮めたことで買い戻しが入ったほか、ユーロ/ドルの失速に伴う円売り・ドル買いが出た。

また、自治州政府のプチモン首相がカタルーニャ住民投票結果の一時停止とその間の対話を提案したため、スペインの政局不安が緩和した。