★欧州市場序盤では、欧米株が高く始まったことなどを支えに欧州勢がドル買いで参入すると107.28円の高値まで上げた。ポンド/ドルの上昇も一服、イエレンFRB議長の講演に注目が集まるなか、ドルは全般もみ合い。ドル/円の値幅も限定され107.00円台から107.20円台で持ち高調整の値動きが継続した。NYダウが110ドル超上昇したことや、原油価格が2％超高を受けてカナダドル/円などが上昇したことにつれ高した。イエレンFRB議長が『条件が合えば利上げが適切となる可能性が高い』、『米経済は前向きな力が後ろ向きの展開を上回る』と述べたことが伝わると、円売り・ドル買いで反応した。しかし、『5月雇用統計は失望であり懸念』と発言したこともあり、上値は限られた。イエレンFRB議長が利上げ時期を明言しなかったことなどを背景に、早期利上げ観測が後退してドル売りが強まった。米早期利上げ観測が後退すると一時106.83円まで下押ししたが、NYダウが一時140ドル超上昇すると円売り・ドル買いが強まった。