★ドル/円は、115円を目前にして利益確定売りやポジション調整などからドル売り調整局面となっている。また、昨日はカプラン米ダラス連銀総裁が『金融政策でドルの潜在的な上昇を考慮する必要も』と連日ドル高けん制した。さらに著名債券投資家として知られる ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラッシュ最高経営責任者（CEO）がトランプ次期大統領の政策期待を受けた債券売りや、ドル高、株高ラリーが『行き過ぎ』との見解を示し、金や債券を購入する意欲を示したことが利食いのきっかけになった可能性がありドルが失速した。

アジア市場でも全般トランプ相場の巻き戻しが進みドルは軟調地合いとなっている。

テクニカル的には、11月25日と12月1日の高値によるダブルトップを形成している。ネックラインは111.32円と現在の値位置からはかなり下にある。ドル/円は、5日線（赤線：113.27円）が下値支持ラインとなり上昇してきた。また、10日線（黄線：112.72円）も支持ラインとなりやすい。

ストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、3、3、20、80）は、％K91.46、％D：90.06と過熱感はあるものの、％Kが％Dを上回っている。

本日は米11月雇用統計や4日のイタリア国民投票などを控えているほか、週末によるポジション調整も入りやすくアジア市場ではトレンドを作るほどの動きにはなり難い。