★ドル/円は、欧州時タイムでは大証夜間取引の日経平均先物がプラス基調で推移していたことから、小幅ながら堅調地合いを維持して一時118.11円前後まで上昇しました。また、関係者の話として『日銀は春闘に失望感を強めており、物価見通しのサイドの下方修正を検討している』『賃金交渉が不発に終われば、2％物価目標の早期実現にも黄色信号』などと伝わったことも相場を支えました。

しかし、NY時間帯に入ると、原油価格が2003年9月以来の安値を付けたことで、NYダウの上昇幅が急速に縮小しマイナス圏に入ったことを受け、米長期金利が低下したことでリスク回避の円買いが強まり、117.30円までドルが下落しました。その後は、NYダウが引けにかけて下げ渋ったことや債券利回りが上昇したことで、117.60円近辺まで下値を切り上げました。