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ドル/円の下値は11日安値107.60円を意識!

  • 2016/04/28
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • 欧州タイム

★ドル/円は日銀が現行の金融政策の維持を決定したことを受けて、失望により一時108.05円まで売り込まれた。日本の金融当局や本邦勢が手薄となる連休を狙って仕掛け的な円買いを強める可能性はある。そういう意味では、GW中の一段の円高に警戒感が高まっている。一方で、4月19日付けでは、シカゴIMM投機筋の円買いポジションは+71,870枚と1992年来で最大を記録している。今週111円台後半まで円安が進んだことで、買いポジションはある程度は整理されているだろうが、円買いのポジションは高水準で推移していることに変わりはない。

そのため、11日の安値となった107.60円近辺が一旦の下値節目となる可能性がある。

 

また、生命保険会社や損害保険会社の主要14社は2016年度の運用計画で、外国債券への投資額が計5兆円を超えるとの報道があったように、下値では生損保のドル買いが入りやすくなっていることは確かである。さらに5月の伊勢志摩サミットに向けて、政府から財政策として大型補正予算を組む可能性が高いこともドルを一方向に売り込んでいくにはリスクが高まる。

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