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トルコリラ/円は13.50円を維持出来るか警戒継続!

  • 2021/03/26
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★エルドアン・トルコ大統領は20日、金融引き締め路線を推し進めてきたアーバル・トルコ中銀総裁を解任した。2年弱で3度目となる大統領による総裁更迭で中銀独立性に対する懸念が大きく高まり、リラを手放す動きが強まって、週明けのトルコリラ/円は大きく値を下げて始まった。

そして、前週末には15円付近で引けたリラ/円は、オセアニア市場で12.23円まで売り込まれた。しかし、カブジュオール新総裁は臨時会合開催の可能性を否定し、物価の安定を重視する方針も示したことで、市場では早期緩和への警戒感が若干ながらも和らいだ。また、エルバン・トルコ財務相も『財政政策で金融政策をサポート』『為替相場の自由変動制を堅持」などと発言し、市場の不安緩和に努めたことでリラ売りは一服した。

リラ/円の買い戻しが強まったが、100日SMA(黒線)がレジスタンスとして意識され上値が抑えられた。翌日も上抜け出来なかったことで、再び下押しとなった。ただ、13.5円がサポートとして意識されると下げ止まる展開となっており、値幅も徐々に縮小してきている。

急降下してきた5日SMA(赤線)がロウソク足まで下落してきたことで、今後レジスタンスとして上値を抑えるかが注目される。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっていることで、下落基調が継続している。

 

一旦市場は落ち着きを取り戻したものの、基調的には下向きとなっている。そのため、5日SMAがレジスタンスとして意識され押し戻す動きになるか注視する必要がある。さらに10日SMA(黄線)も下向きで下落基調になっていることで、早々にレジスタンスとして意識される可能性が高い。また、戻り場面では100日SMAがレジスタンスとして意識されている。

徐々に値幅が小さくなってきることで、上下に大きく動く可能性が高まってきている。現状では、下押しバイアスが強いことから、下放れには注意が必要となる。

 

格付け会社でも、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、(基本シナリオではないとしながらも)トルコが資本規制を導入するリスクは高まっているとの見解を示した。また、格付け会社フィッチ・レーティングスも『トルコ中銀総裁の更迭で金融政策の信頼性とインフレ抑制見通しが損なわれた』と述べ、今後は新たな中銀総裁の手腕を見極める必要があるとしている。そして、格付け会社フィッチがトルコ格下げを示唆とのニュースもリラにっては重石となっている。

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