★米格付け会社ムーディーズが23日にトルコの長期国債の格付けを投機的水準の『Ba1』に引き下げたことで、トルコリラ/円は前週末の34.20円付近から大きく値を下げ、33.65円近辺で推移している。7月のクーデター未遂事件発生に伴う信用力の低下が格下げ要因で、スタンダード・アンド・プアーズ（S&P）もすでに格下げしている。現在買い材料に乏しく、リラ安が継続する可能性が高い。

上値には、5日線（赤線；34.046円）、10日線（黄線：34.183円）、25日線（青線：34.436円）、75日線（緑線：34.777円）が抵抗ラインとなっている。このところの戻り場面でも25日線が上値抵抗ラインとなっている。下値節目は、8月4日の安値33.37円や6月24日の安値32.69円が目処となる。

ストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、3、3、20、80）は、一旦売られ過ぎから回復傾向にあったものの、本日の下落で再び％Kが下向きとなってきた。

今後の注目点では、格下げにより売られやすい地合いとなっていることから、下値を確認する必要がありそうだ。また、5日線や10日線が下向きとなっていることから、短期線が横ばいから上向きになるまでは下落基調が継続しやすいので注意。