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トルコリラ/円の戻り鈍い!
- 2017/10/10
- 欧州タイム
★在トルコ米大使館は8日、在イスタンブール米総領事館のトルコ人職員が2016年のクーデター未遂に関与したとしてトルコ当局に今月4日逮捕されたことを理由にビザ発給業務を停止した。そののち、トルコ側も同日、米国でのトルコビザの発給を停止したと表明した。両国関係は、トルコ政府がクーデター未遂の首謀者と断定した在米イスラム指導者ギュレン師の移送問題をめぐり険悪化していたが、さらに悪化することが確定的となった。
昨日週明けには、一時トルコリラ/円は窓を開けて28.61円まで下落した。今までトルコリラ/円は、下限30円台半ばから上限32円近辺のレンジ相場となっていた。しかし、米国とトルコの険悪化がさらに悪化したことで、戻りも鈍く今までのレンジ下限である30円台半ばまでの戻りまでとなっている。
しばらくの間は、米国とトルコ間での関係が悪化がトルコリラ売りにつながる可能性が高く、その都度変動幅が大きくなりやすい。今回の下落時でも10月6日終値31.19円から10月9日安値28.61円まで2.58円の下落となり、率に直して最大8.27%の下落となった。ドル/円に直すと103円までの円高に進んだのと同様となる。