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イールドスプレッドで9月4日の米国株市場を先取り!

  • 2020/09/04
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • ホットニュース

 

★NY株式市場では、三指数は全て大幅下落する展開となった。アップルなどこれまで相場上昇をけん引してきた大型ハイテク株に利益確定目的の売りが膨らんだ。『米ネット証券のロビンフッド・ファイナンシャルが顧客の注文を超高速取引業者(HFT)に回送している事実の開示を怠っていたとして、米証券取引委員会(SEC)の調査を受けている』との報道も嫌気された。米長期金利は、前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも強い数字となったことを受けて売りが先行したものの、米国株の急落をきっかけに一転買い(金利は低下)が優勢となった。 そのため、三指数ともに大幅にイールドスプレッドは拡大した。このところ、米長期金利の変動幅が上下に大きくなっており、日々イールドスプレッドへの影響が強まる展開となっている。そのため、今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数とも割高感は残っており、引き続きリスク回避の材料が出ると利益確定売りがでやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第2波』が懸念されている。さらに、米大統領選を控えて、米中対立の激化が懸念されている。しかし、経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は26.57から33.60へ大幅上昇した。 VIX指数が再び30台へ上昇したことで、リスク回避の動きは継続している。米国株が急落したことで、しばらくの間はVIX指数も高止まりしやすい。最近株価が上昇したにも関わらずVIX指数も上昇する展開となっていた。これは、割高感から現物株や先物買いが敬遠される一方で、コールオプションの買いが強まったことでボラティティが高まりVIX指数も上昇した可能性が高い。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.326%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%、20/09/1-▲2.867%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・9月2日:▲2.869%⇒9月3日:予想▲2.977%(前日比で大幅拡大:割安)

 

9月3日のNYダウは急落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.326%から▲0.349%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.249%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.125%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.564%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.040%下回った。米国政府が新型コロナウイルスのワクチン投与にあたり各州・地域の政府に対して11月1日までに準備するよう通達したことが好感され、小動きで寄り付いた。しかし、8月ISM非製造業景況指数が予想を下回ったことが嫌気されたほか、アップルなどこれまで相場上昇をけん引してきた大型ハイテク株に利益確定目的の売りが膨らんだ。『米ネット証券のロビンフッド・ファイナンシャルが顧客の注文を超高速取引業者(HFT)に回送している事実の開示を怠っていたとして、米証券取引委員会(SEC)の調査を受けている』との報道も嫌気されて、一時1000ドル超下落した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.773%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/04/25-▲2.966%

               20/08/27-▲2.677%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・9月2日:▲2.691%⇒9月3日予想▲2.820%(前日比で大幅拡大:割安)

 

S&P500は急落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.773%から+0.047%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.049%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.182%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.359%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.679%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.402%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.809%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

               20/08/27-▲1.452%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・9月2日:▲1.493%⇒9月3日予想▲1.612%(前日比で大幅拡大:割安)

 

NASDAQが続落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲1.809%から▲0.197%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.567%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.771%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.886%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.191%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.482%下回った。

 

NASDAQは、アップルなどこれまで相場上昇をけん引してきた大型ハイテク株に利益確定目的の売りが膨らんだ。イールドスプレッドは、米長期金利も大幅低下したことで大幅拡大した。ただ、一時のイールドスプレッドより半分以下まで縮小している。そのため、引き続き利益確定売りが出やす地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、1.6%台まで上昇推移したが割高感は残っている。2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。米中関係の悪化から売られやすい地合いとなっており、ネガティブなニュースが入ると下落しやすい。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数ともに大幅拡大する展開となった。三指数は全て下落する展開となったうえ、米長期金利も大幅低下した。アップルなどこれまで相場上昇をけん引してきた大型ハイテク株に利益確定目的の売りが膨らんだ。『米ネット証券のロビンフッド・ファイナンシャルが顧客の注文を超高速取引業者(HFT)に回送している事実の開示を怠っていたとして、米証券取引委員会(SEC)の調査を受けている』との報道も嫌気された。今後も新型コロナウイルス感染報道やワクチン開発の進展、米国追加財政策の行方、米中対立激化懸念、中東情勢、原油価格の変動、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続く。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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