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イールドスプレッドで9月3日の米国株市場を先取り!

  • 2021/09/03
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、主要三指数は全て上昇する展開になった。新規失業保険申請件数がパンデミック以降で最小となったため雇用回復への期待感から寄り付き後は上昇した。原油高を受けてエネルギー関連が堅調でさらに、小売りも強く、NYダウは終日堅調に推移した。ハイテクも引き続き強く、ナスダック総合指数は連日史上最高値を更新し終了した。一方、長期金利は、8月米雇用統計を前に積極的な売買は手控えられた。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数とも割高感は解消されてきている。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与が世界的に普及するなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を支えてきた。ところが、このところの米景気回復基調にピークアウト感が株価の下押し要因となりやすい。VIX指数は16.11から16.41へ低下した。VIX指数が20下回っていることで、相場は安定化してきている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.291%

・直近イールドスプレッド縮小:19/4/25-▲3.048%、20/09/1‐▲2.867%

                20/10/12-▲2.847%、21/1/11-▲2.611%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・9月1日:▲3.119%⇒9月2日:予想▲3.113%(前日比で縮小:割高)

 

9月2日のNYダウは反発した一方で、米長期金利は低下したもののイールドスプレッドは前日比でわずかに縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲3.291%から▲0.178%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.113%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.989%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.428%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.904%下回った。NYダウは、週末発表の米8月雇用統計に注目が集まる中、寄り前に発表された新規失業保険申請件数がコロナパンデミック以降で最少を記録し、景気回復期待が相場の支援となった。NYダウも131.29ドル高(+0.37%)と4日ぶりに反発し、史上最高値まで187ドル(0.53%)に迫った。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.775%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・9月1日:▲3.057%⇒9月2日:予想▲3.054%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500が小幅続伸した一方で、米長期金利は低下したもののイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲2.775%から+0.279%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.815%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲0.948%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.125%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.445%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.168%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.775%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/12/4-1.351%

              21/1/11-1.066%、21/2/16-1.144%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・9月1日:▲1.675%⇒9月2日予想▲1.680%(前日比で拡大:割安)

 

NASDAQが小幅続伸した一方で、米長期金利は低下したもののイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲1.775%から▲0.095%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.499%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.703%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.818%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.123%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.414%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が低下した一方で、株価が続伸したものの前日比で拡大した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲1.6%台後半までスプレッドが拡大してきた。そのため、割高感はだいぶ薄れてきた。しかし、米長期金利の上昇やネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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