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イールドスプレッドで9月26日の米国株市場を先取り!

  • 2019/09/26
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数とも大幅に上昇した。さらに、米長期金利も大幅に上昇したことでイールドスプレッドは三指数とも大幅縮小した。そのため、割安感は払しょくされてきている。

NYダウは、5日SAM26,952ドルをわずかに回復したものの、10日SMAの27,050ドルがレジスタンスとして意識されている。まだ、5日SMAが下向きとなり10日SMAと明確にデッドクロスしていることで、短期的には下落基調が継続している。米中貿易摩擦が先行き不透明感が和らいだことや、米大統領の弾劾リスクが後退、日米貿易協定の最終合意を確認し共同声明に署名されたことで、リスク回避の動きが後退した。下落基調場面では、75日SMAの26,618ドル、25日SMAの26,637ドル、100日SMAの26,370ドルがサポートラインとして意識される。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.512%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・9月24日:▲3.869%⇒9月25日予想▲3.750%

 

9月25日はNYダウは上昇したうえ、米長期金利も上昇したことから、イールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.512%から▲0.762%スプレッドがかい離した。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.476%とかい離した。19年6月3日の大底4.038%を▲0.288%、19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.352%とかい離した。

 

NYダウが上昇したことで株式益利回りは下落した。米長期金利も大きく上昇したことで、イールドスプレッドは前日比で大幅拡大した。米国債に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。昨日は米国株高と米長期金利上昇からイールドスプレッドの割安感が急速に払しょくされた。米長期金利がさらに上昇するようなら、割安感はなくなる。イールドスプレッドが再び4%を超えてくるまでは、割安感は出難い。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.842%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・9月24日:▲3.817%⇒9月25日予想▲3.700%

 

S&P500が上昇したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.842%から▲0.142%と平均値を下回った。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して▲0.169%と下回った。19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.181%とイールドスプレッドとかい離した。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%とは▲0.302%と19年8月15日の▲4.179%も▲0.479%とかい離した。イールドスプレッドは縮小気味となっている。そのため、S&P500の割安感は払しょくされてきている。米長期金利の動向が重要なポイントとなっている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.382%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・9月24日:▲2.325%⇒9月24日予想▲2.199%

 

NASDAQが大幅に上昇したうえ、米長期金利も大幅上昇したことで、イールドスプレッドが前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.382%から▲0.183%下回った。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.020%上回った。さらに、19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して▲0.129%下回った。さらに、19年8月5日の大底となった▲2.383%から▲0.184%と19年8月15日の大底となった▲2.498%から再び▲0.299%かい離した。

 

NASDAQのイールドスプレッドは以前よりは縮小しているものの、割安感は残っている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、株価指数が大幅上昇したうえ、米長期金利も大幅上昇したこで、大幅縮小する結果となり割安感を払しょくする動きとなった。米長期金利が戻り基調となっているこからイールドスプレッドも全般割安感が薄れてきている。そのため、株価の上値が重くなる可能性も出てきている。今後も米長期金利の動向にも注意が必要となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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