フジトミ証券株式会社は投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

株式・FX・商品情報

マーケット情報

株式・FX・商品情報

イールドスプレッドで6月15日の米国株市場を先取り!

  • 2021/06/15
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、NYダウは小反落する一方で、S&P500 とナスダック総合指数は小幅続伸する展開になった。連邦準備制度理事会(FRB)が今週15日から16日にかけて開催する連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた調整にNYダウは寄り付きから下落した。終日軟調に推移した。10年債利回りが依然1.5%を割り込んだ水準で引き続き安定したためハイテク株は強く、ナスダック総合指数を押し上げ。終値で史上最高値を更新した。一方、米長期金利は、今週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、持ち高調整目的の売り(利回りは上昇)が優勢となった。 今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が残っており、リスク回避の材料が出ると下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与が世界的に普及するなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。米FRBが長期金利の上昇に懸念を示すまでは上昇基調が続く可能性があり、株価の下押し要因となりやすい。VIX指数は15.65から16.39へ上昇した。VIX指数が低下したうえ、20を下回っていることで市場の安定化を維持している。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.296%

・直近イールドスプレッド縮小:19/4/25-▲3.048%、20/09/1‐▲2.867%

                20/10/12-▲2.847%、21/1/11-▲2.611%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・6月11日:▲2.988%⇒6月14日:予想▲2.953%(前日比で縮小:割高)

 

6月14日のNYダウは反落した一方で、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲3.296%から▲0.343%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.273%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.149%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.588%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.064%下回った。NYダウは、15-16日のFOMCを控える中、ハイテク・グロース株が上昇し、景気敏感株が下落した。NYダウは85.85ドル安(-0.25%)と3日ぶりに反落した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.770%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・6月11日:▲2.869%⇒6月14日:予想▲2.815%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500は小幅続伸したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲2.770%から+0.045%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.054%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.187%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.364%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.684%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.407%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.779%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/12/4-1.351%

              21/1/11-1.066%、21/2/16-1.144%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・6月11日:▲1.541%⇒6月14日予想▲1.473%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQは小幅続伸したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.779%から▲0.306%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.706%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.910%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.025%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.330%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.621%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が上昇したうえ、株価が小幅続伸したことで縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲1.4%台後半まで縮小して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

新規口座開設キャンペーン開催中

コンサルタント取引限定キャンペーン1

コンサルタント取引限定キャンペーン2

一覧へ戻る

各種資料請求・WEBセミナー