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イールドスプレッドで5月31日の米国株市場を先取り!

  • 2022/05/28
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★米国市場は5月30日(月)はメモリアルデーで休場

 

★NY株式市場では、主要三指数は全て続伸する展開になった。寄り付きから上昇した。朝方発表された4月の個人消費支出(PCE)物価指数で物価上昇率の減速が示され、インフレ加速への懸念が後退した。連邦準備制度理事会(FRB)が物価の目安とするコア指数は前年比で4.9%の上昇と2カ月連続で伸びが鈍化した。一方で、同個人消費支出は予想より強い結果となったことから投資家心理が改善した。ソフトウエア銘柄の好決算や長期金利の低下がハイテク株のサポート材料になった。主要株式指数は週後半にかけて大きく上昇しており、週末を控え利益確定の売りも出やすく、上値が重い時間帯もあったが、取引終盤にかけて上げ幅を拡大した。一方、長期金利は、4月米PCEコアデフレーターは前月から伸びが鈍化し、インフレ加速への懸念が和らいだことを手掛かりにした買い(利回りは低下)が入った。もっとも、米国株の上昇を受けた売り(利回りは上昇)も出たため、相場の上値は重かった。なお、この日はメモリアルデーの祝日の前営業日で債券市場は短縮取引だった。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、米長期金利は横ばいだった一方で、三指数が続伸したことでイールドスプレッドは全て縮小した。そのため、イールドスプレッドの割高感が若干強まった。全般割高感が強まっていることから、上値追いよりも下押し調整的な動きに注意が必要である。イールドスプレッドでは、米長期金利の動向が重要なポイントになる。

 

世界的な経済成長による景気回復に連れたインフレ懸念が高まってきている。特に、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを急ぐタカ派姿勢を強まっていることから、米長期金利が上昇することでイールドスプレッドが縮小しやすく株価は売られやすい地合いになっている。そして、米国金利上昇は世界的な金利上昇を招くことになり、世界的な株価にとって、ネガティブな材料となりやすい。また、ウクライナ情勢の緊迫化が続くなか地政学リスクから株価が売られやすい。米国株のVIX指数は27.50から25.72へ低下した。VIX指数は低下したものの20台半ばで推移していることから、米国株は不安定な動きは継続しやすい。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.251%

・直近イールドスプレッド縮小:20/10/12-▲2.847%、 21/1/11-▲2.611%

                21/10/21-▲2.758%、22/4/19-▲1.713%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・5月26日:▲2.351%⇒5月27日:予想▲2.262%(前日比で縮小:割高)

 

5月27日のNYダウは大幅続伸した一方で、米長期金利は変わらずだったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲3.251%から▲0.989%平均値より上方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.964%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.840%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲2.279%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.755%下回った。NYダウは、好決算を受けた小売株の上昇が続く中、インフレのピークアウト期待が支援材料となった。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視する4月のコア個人消費支出 (PCE)価格指数は前年比+4.9%と前月分の+5.2%から低下し、米10年債利回りは前日比ほぼ横ばいの2.743%と2.75%を下回って推移した。NYダウは575.77ドル高(+1.76%)の33212.96ドルと6日続伸して終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.776%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/10/12-▲2.664%、20/12/08-▲2.666%

               21/1/11-▲2.320%、22/4/19-▲1.989%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・5月26日:▲2.721%⇒5月27日:予想▲2.590%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500が続伸した一方で、米長期金利は変わらずだったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲2.776%から▲0.186%と平均値より上方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.279%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.412%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.589%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.909%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.632%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.749%

・直近イールドスプレッド縮小:21/1/11-1.066%、21/2/16-1.144%

              21/11/23-1.299%、22/4/19-0.513%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・5月26日:▲1.180%⇒5月27日予想▲1.054%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQは大幅続伸した一方で、米長期金利は変わらずだったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲1.749%から▲0.695%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲1.125%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲1.329%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.444%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.749%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲3.040%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が変わらずだった一方で、株価が大幅続伸したことで前日比で縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いが続いている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲1.0%台半ばまで縮小したことで、割高感が強まった。2%台に拡大するまでは割安とは言えず、売られやすい地合いが継続する。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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