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イールドスプレッドで5月10日の米国株市場を先取り!

  • 2019/05/10
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

5月9日(木)の米国3市場は、NYダウ:138.97ドル安の25,828.36ドル、S&P500:8.70ポイント安の2,870.72ポイント、NASDAQ:32.73ポイント安の7,910.58と三指数ともに下落した。一方、米長期金利は、2.451%へ低下(価格は上昇)した。『8日付けPERと株価から逆算』して5月9日付け予想PER計算すると、NYダウ:17.11倍、S&P500:17.52倍、NASDAQ:24.60倍と、三指数ともに前日PERは低下した。2011年4月21日以降の平均値は、NYダウ:15.03倍、S&P500:16.61倍、NASDAQ:21.81倍で現在3指数とも大幅に上回っている。このPERを基に9日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.394%、S&P500:▲3.257%、NASDAQ:▲1.614%と、三指数ともにイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。株価が軟調地合いで、米長期金利が低下したことで、イールドスプレッドは拡大した。

米長期国債金利は、米中貿易摩擦が激化するとの懸念から買い(金利は低下)が先行したものの、トランプ大統領が貿易協議に関して前向きなコメントをすると売り(金利は上昇)が優勢となり伸び悩んだ。

 

昨年12月3日の高値時のイールドスプレッドを参考にする。12月3日に戻り天井となり下落基調となった。NYダウ:▲3.069%、S&P500:▲2.731%、NASDAQ:▲1.198%だった。また、4月25日のNYダウのイールドスプレッドは12月3日より縮小し▲3.048まで縮小した。

 

9日(木)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.333%⇒▲3.394%となり拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日の直近割安となったイールドスプレッドの▲4.226%から0.832%に拡大(米国株に割高感)している。また、12月3日の戻り天井となった12月3日の▲3.069から0.325%に縮小してきている。NYダウは、トランプ米大統領は10日に予定している対中関税の引き上げ方針を巡り、『中国が約束を破ったからだ』と批判的な姿勢を示していたため、米中交渉決裂への警戒感から売りが先行した。NYダウは一時450ドル近く下落した。ただ、トランプ大統領が『今週中の中国との合意は依然として可能』と発言すると一転買い戻しが優勢となり、80ドル安程度まで下げ幅を縮めた。 VIX指数は19.40から19.10へ低下した。

 

S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.211%⇒▲3.257%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日のイールドスプレッド▲3.869%から0.612%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の2.731%から▲0.526%へ縮小してきている。

 

NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.568%⇒▲1.614%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日のイールドスプレッド▲2.179%から0.565%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の▲1.198%から▲0.416%へ縮小してきている。

 

テクニカル的には、NYダウは、75日SMAの25,833ドルを下抜けしたものの、200日SMAの25,419ドル手前で下ヒゲを伴って戻り基調となった。ただ、75日SMAまでは戻りきっていないことから、レジスタンスとして意識されるかが注目点となる。5日SMAの26,140ドルが下向きとなっており、レジスタンスとして意識される。本日も75日SMAの攻防となる可能性が高い。一目均衡表では、一旦雲の上限を下抜けしたものの、再び雲上限を回復して終了した。上値では転換線と基準線がレジスタンスとして意識される。

 

S&P500は、サポートとして意識されていた25日SMAからかい離する下落基調となったものの、下ヒゲを伴い陽線引けとなった。下値では75日SMAの2,815ポイントが意識される。一目均衡表では、相場の方向性を示す基準線が下向きとなってきた。先行スパン2の2,838ポイントがサポートとなり一旦下げ止まった。

 

NASDAQも、サポートとして意識されていた25日SMAの8,020ポイントからかい離して下落したが、引けにかけては陽線引けとなった。下値では75日SMAの7,670ポイントが意識されるが、かなりかい離が開いていることから、そこまで下落するかは不透明感がある。一目均衡表では、基準線を下抜けしてきたことで、先行スパン2が位置する7,754ポイントが下値の節目となりやすい。

 

ストキャスティクス(パラメータ:14、5、3、20、80)では、三指数ともに%DがSlow%Dを下抜けており、下押しの勢いが強まっている。売られ過ぎまで距離があることからしばらくは弱い展開が続く可能性がある。

 

2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.244%、S&P500:3.539%、NASDAQ:2.003%も下落時の節目となりやすい。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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