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イールドスプレッドで4月17日の米国株市場を先取り!

  • 2020/04/17
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

NY株式市場では、三指数は全て上昇する展開となったものの、米長期金利が低下したことで、イールドスプレッドは前日比でNYダウは拡大(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割安)した一方で、S&P500とNASDAQ指数は縮小した。三指数のイールドスプレッドはまちまちとなったものの三指数ともに割安感は残っている。ただ、このところの戻り基調で過度は割安感は払しょくしてきている。景気先行きへの懸念が株価の上値を抑えた。クオモNY州知事が『NY州は行動制限を5月15日まで延長する』との見解を示したことも嫌気された。ただ、ネットフリックスやアマゾン・ドット・コムなどハイテク株への物色が支えとなり、取引終了間際に持ち直した。 引けにかけて、トランプ政権による経済活動再開の指針発表を期待した買いが強まり上昇する展開となった今週から始まる13月期の米企業決算発表も多くあり、今後も内容次第では乱高下しやすいので注意が必要となる。

 

今回のリスク回避の動きは新型コロナウイルスの感染拡大や原油急落にある。そのため、利下げや量的緩和、財政政策などを実施しても市場の不安は一時的なものになりやすい。まずは、感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチンが開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続く。また、景気後退は避けられないほか、どの程度速やかに救済資金が消費者や企業に供給されるかなどに不透明感もあるため、一方的な戻りにもなり難い。VIX指数は40.84から40.11へ低下した。VIX指数が落ち着いてきており、一時の過度なリスク回避の動きは後退してきている。ただ、まだVIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。今後の米経済指標は悪化の一途となることから、経済指標発表時の動きには注意が必要となる。

 

NYダウは、緩やかに上向きの5SMA23,620ドルをわずかに下抜けレジスタンスとして意識されている。早々に5SMAを上抜け回復出来るようなら、戻り基調が継続する。一方で、下向きになると、短期的に下落調整となりやすい。5SMA10SMA25SMA21,767ドルを上抜けするゴールデンクロスする展開となってい25SMAが再びわずかながら下向きとなってきており、不安定な市場動向となっている。212日高値29,569ドルと323日安値18,2ドルの半値戻し23,891ドルをわずかに下抜けしている。半値戻しが意識されている。現在は、リスク回避の動きが強くネガティブな材料に強く反応しやすい地合いとなっている。一方、好材料が出てくると、割安感が強いだけに一気に上昇基調となり上下に大きく振れやすい地合いが継続している。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P5003.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P5003.8%~4.0%台、NASDAQ2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.645%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048

                20/01/17‐▲3.018

NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%20/3/23-6.017%

NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

415日:▲4.135416日:予想▲4.147

 

4月16日のNYダウが小幅反発した一方で、米長期金利が低下したもののイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.645%から▲0.498%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.079%から下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を+0.045%上回っている。20年2月28日の大底▲4.541%から▲0.394%下回った。20年3月23日の6.017%から▲1.870%下回った。週次新規失業保険申請件数の増加が続き、経済封鎖以降の4週間で2200万件に達したほかニューヨークに続いて最新4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が過去最大の落ち込みを見せ、景気先行きへの懸念が株価の上値を抑えた。クオモNY州知事が『NY州は行動制限を5月15日まで延長する』との見解を示したことも嫌気された。ただ、ネットフリックスやアマゾン・ドット・コムなどハイテク株への物色が支えとなり、取引終了間際に持ち直した。 引けにかけて、トランプ政権による経済活動再開の指針発表を期待した買いが強まり上昇する展開となったVIX指数は40.84から40.11へ低下した。

 

10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲4.080%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%19/8/5-▲4.002%

                19/8/15-▲4.179%20/2/28-4.499

               20/3/23-▲6.222%

415日:▲4.293416日予想▲4.283

 

S&P500は上昇した一方で、米長期金利は低下したがイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.080%から+0.203%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を+0.414%上回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を+0.281%上回った。19年8月15日の▲4.179%を+0.104%上回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲0.216%下回った。20年3月23日の6.222%から▲1.939%下回った。

 

10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.681%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%19/8/15-▲2.383%

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094

415日:▲2.923416日予想▲2.883

 

NASDAQは上昇した一方で、米長期金利が低下したもののイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.681%から+0.202%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.704%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.500%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.385%上回った。20年2月28日の大底2.803%から+0.080%上回った。20年3月16日の▲4.094%から▲1.211%下回った。

 

NASDAQが上昇した一方で、米長期金利は低下したがイールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。過去のイールドスプレッド上回っていることで、割安感は残っている。しかし、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、引き続き急速な戻り基調となりやすい。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が全てが上昇したものの、米長期金利が低下したことで三指数は前日比でまちまちの動きとなった。 今後も新型コロナウイルスによる景気後退懸念が根強いことから、先行き経済指標に株価や米長期債金利が上下に振れる展開が予想される。ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続いている。米国企業の1-3月期決算結果への警戒感も強いため、決算内容次第で上下に振れやすいので注意が必要となる。

 

PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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