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イールドスプレッドで3月5日の米国株市場を先取り!

  • 2020/03/05
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数とも大幅反発したうえ、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドは前日比で三指数ともに大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。米大統領選の民主党候補指名争いで、中道派のバイデン前副大統領が躍進したことを好感した買いが膨らんだ。2月ADP全米雇用報告や2月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことも買い安心感につながった。このところリスクオン・オフで大幅に振れる展開となっている。三指数ともにイールドスプレッドが縮小したものの、かなり割安感は残っている。そのため、先行き新型コロナウイルスが終息するような展開になると、一気に大幅に反転する可能性が高くなっている。

 

NYダウがは、260日SMAの26,969ドルを上抜けしてきたが200日SMAの27,249ドルがレジスタンスとして意識され上値を抑えている。5日SMAが横ばいとなり短期的な下落の勢いが鈍化してきた。ただ、10日SMAが上値を抑えている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、売られ過ぎ域から%DがSlow%Dを上抜けてきたことで、戻り基調になる兆しも出てきている。大きく反発したことや、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドが大幅縮小したが、割安感は残っている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.859%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%、20/2/28-4.541%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・3月3日:▲4.563%⇒3月4日:予想▲4.267%

 

3月4日のNYダウが大幅反発したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.859%から▲0.592%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%を+0.041%と上回った。19年6月3日の大底4.038%を+0.229%と上回った。19年8月5日の大底▲4.102%を+0.165%と上回った。20年2月28日の大底4.541%まで▲0.274%かい離した。

 

NYダウが大幅反発したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。米大統領選の民主党候補指名争いで、中道派のバイデン前副大統領が躍進したことを好感した買いが膨らんだ。2月ADP全米雇用報告や2月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことも買い安心感につながった。個別ではユナイテッドヘルスやアメリカン・エキスプレスなどの上昇が目立ち、NYダウを構成する全30銘柄が上昇した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲4.215%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

               20/2/28-▲4.499%

・3月3日:▲4.563%⇒3月4日予想▲4.281%

 

S&P500が大幅反発したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.215%から+0.066とかい離が逆転していることで割安になってきた。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を+0.412%上回った。19年6月3日の大底となった3.881%を+0.400%上回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を+0.279%上回った。19年8月15日の▲4.179%を+0.102%上回った。20年2月28日の大底4.499%まで▲0.218%かい離した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.668%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・3月3日:▲2.898%⇒3月4日予想▲2.697%

 

NASDAQが大幅反発したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.688%から+0.009%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.518%上回った。19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して+0.369%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.314%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.199%上回った。20年2月28日の大底2.803%まで▲0.106%かい離した。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。NASDAQ市場では過去のイールドスプレッドを上回るなど急速に割安感が高まっている。そのため、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、急速な戻り基調となりやすい。イールドスプレッドが▲2.6%台まで縮小したが割安感は残っている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が大幅反発したうえ、米長期金利も上昇したことで三指数ともに前日比で大幅縮小した。米大統領選の民主党候補指名争いで、中道派のバイデン前副大統領が躍進したことを好感した買いが膨らんだ。このところリスクオン・オフで株価指数も大きく振れる展開が続いている。ただ、全般的には米長期金利が1%前後まで低下していることから、株価には割安感が強い。ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は振れやすい状況となっている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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