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イールドスプレッドで3月3日の米国株市場を先取り!

  • 2020/03/03
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数とも大幅上昇したうえ、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で三指数ともに大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。市場では連日下落していたことから、割安感が高まっていたところに、各国当局が景気支援策に踏み切るとの期待が膨らみ買い戻しの動きが強まった。さらに、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行が新型肺炎を巡る対応策で、3日に電話会談を開催することが報じられたことや、トランプ大統領が製薬会社との会合を開催、新型肺炎のワクチンの早期開発への期待も加わり、一段と上昇した。久しぶりの好材料に市場が飛びついた感がある。三指数とも急上昇したが、割安感が残っていることから、続伸するかが注目される。

 

NYダウが大幅上昇したことで、200日SMAの27,241ドルや260日SMAの26,965ドル近くまで戻り基調となっている。そのため、戻り場面でレジスタンスとして意識されるか注目される。5日SMA、10日SMAと25日SMAが真下を向いており下落の勢いが強い展開となっている。そのため、5日SMAが横ばいになるまでは不安定な動きになりやすい。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、売られ過ぎ域から%DがSlow%Dを上抜けてきたことで、戻り基調になる兆しも出てきた。ただ、売られ過ぎ過熱感が出ているが、明確なトレンドが発生している時は、低水準で底這いするダマシが発生するので注意が必要となる。大きな戻りとなったが、米長期金利が低位で推移していることでイールドスプレッドが拡大しており、割安感が残っている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.848%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%、20/2/28-4.541%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・2月28日:▲4.541%⇒3月2日:予想▲4.258%

 

3月2日のNYダウが大幅上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.848%から▲0.590%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%を+0.032%と上回った。19年6月3日の大底4.038%を+0.220%と上回った。19年8月5日の大底▲4.102%を+0.156%と上回った。20年2月28日の大底4.541%まで▲0.283%かい離した。

 

NYダウが大幅上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。各国当局が景気支援策に踏み切るとの期待に買戻し優勢で始まった。その後、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行が新型肺炎を巡る対応策で、3日に電話会談を開催することが報じられると上げ幅をさらに拡大。引けにかけては、トランプ大統領が製薬会社との会合を開催、新型肺炎のワクチンの早期開発への期待も加わり、一段と上昇した。大型ハイテク株を中心に幅広い銘柄に買いが広がり、上げ幅は過去最大となった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲4.183%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

               20/2/28-▲4.499%

・2月28日:▲4.499%⇒3月2日予想▲4.243%

 

S&P500が上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.107%から+0.136とかい離が逆転していることで割安になってきた。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を+0.374%上回った。19年6月3日の大底となった3.881%を+0.362%上回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を+0.241%上回った。19年8月15日の▲4.179%を+0.064%上回った。20年2月28日の大底4.499%まで▲0.256%かい離した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.621%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・2月28日:▲2.803%⇒3月2日予想▲2.626%

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利も上昇をしたことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.621%から+0.005%とかい離が逆転していることで割安になってきた。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.447%上回った。19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して+0.298%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.243%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.128%上回った。20年2月28日の大底2.803%まで▲0.177%かい離した。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。NASDAQ市場では過去のイールドスプレッドを上回るなど急速に割安感が高まっている。そのため、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、急速な戻り基調となりやすい。イールドスプレッドが▲2.6%台まで縮小する展開となったが、割安感は残っている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が大幅上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで三指数ともに前日比で大幅縮小した。主要7カ国(G7)財務相・中央銀行が新型肺炎を巡る対応策で、3日に電話会談を開催することが報じられた。また、、トランプ大統領が製薬会社との会合を開催、新型肺炎のワクチンの早期開発への期待も加わり、一段と上昇した。米国株式市場では、株価が大幅上昇したが米長期金利が低位で推移していることで、割安感が残っている。ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は振れやすい状況となっている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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