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イールドスプレッドで2月2日の米国株市場を先取り!

  • 2021/02/02
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数全てで反発する展開になった。追加経済対策への期待に寄り付き後、上昇した。また、前週末に約1カ月半ぶりに3万ドルの大台を割り込んで取引を終えた反動で買い戻しが優勢となった。インターネット交流サイト(SNS)で連携した個人投資家の買い煽りで急騰していたゲームストップ株がこの日急落したことを受けて、『個人の投機的な買いが一巡しつつある』との見方が出たことも市場心理の改善につながった。引けにかけ、ハイテク株の上昇がけん引し上げ幅を拡大した。一方米長期金利は、米国株相場の反発を受けて、相対的に安全資産とされる米国債に売り(利回りは上昇)が出た。ただ、SNSでの買い煽りを受けた銀価格の急騰など、依然として投機的な売買が目立つため、市場の警戒ムードは根強く下値は限られた。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が残っており、リスク回避の材料が出ると下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与で有効性が実証されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第3波』が懸念されている。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は33.09から30.11と大幅上昇した。VIX指数が30台前半で推移しているほか、株価の日中ボラティリティも高まっていることで、引き続き不安定な動きが続く。VIX指数が20を割れてくるようなら市場が安定化してきたことになる。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.313%

・直近イールドスプレッド縮小:19/4/25-▲3.048%、20/09/1‐▲2.867%

                20/10/12-▲2.847%、21/1/11-▲2.611%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・1月29日:▲3.314%⇒2月1日:予想▲3.267%(前日比で縮小:割高)

 

2月1日のNYダウは大幅反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.313%から▲0.046%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.959%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.835%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.274%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.750%下回った。NYダウは、先週の波乱要因となったゲームストップ株などの急騰による市場混乱への懸念が和らいだ。先週1週間で400%高(5倍)と急騰したゲームストップは30.77%安と大幅に反落し、先週278%高(3.8倍)となったAMCエンターテイメントも0.30%高とほぼ横ばいとなったことで、空売りポジションの損失拡大によるヘッジファンドの破綻懸念や、換金売り懸念が後退し、幅広い銘柄が買い戻された。先週1014ドル安(-3.27%)となったNYダウは229.29 (+0.76%)と反発した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.772%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・1月29日:▲2.972%⇒2月1日予想▲2.893%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500は反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.772%から+0.121%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.976%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.109%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.286%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.606%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.329%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.795%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/12/4-1.351%

              20/12/4-1.351%、21/1/11-1.066%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・1月29日:▲1.338%⇒2月1日予想▲1.264%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQは大幅反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.795%から▲0.531%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.915%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲1.119%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.234%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.539%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.830%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が上昇したうえ、株価が大幅反発したことで縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、▲1.2%台半まで縮小して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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