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イールドスプレッドで2月12日の米国株市場を先取り!

  • 2021/02/12
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、NYダウは小反落した一方で、S&P500指数とナスダック総合指数は上昇するまちまちの展開になった。新規失業保険申請者数が予想を上回ったものの、減少基調にあることが確認され、寄り付き後は上昇した。米追加経済対策の早期成立への期待や米金融緩和の長期化観測などを背景に買いが先行し、取引時間中の史上最高値を更新した。ただ、連日の最高値更新の反動から利益確定の売りが強まったほか、原油価格の下落を警戒した売りに上値が抑制された。一時190ドル超下落した。そのあとは、前日終値を挟んでやや神経質な動きとなった。ナスダック総合指数は連日で史上最高値を更新して終了した。一方米長期金利は、足もとで相場上昇が続いたあとだけに持ち高調整目的の売り(利回りは上昇)が出た。30年債入札が低調だったことも相場の重石になった。一方、2年債利回りは一時0.0972%前後と過去最低を付けた。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が残っており、リスク回避の材料が出ると下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与で有効性が実証されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第3波』が懸念されている。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は21.99から21.25へわずかに低下した。VIX指数が21台前半で推移しているほか、株価の日中ボラティリティも高まっていることで、引き続き不安定な動きが続く。VIX指数が20を割れてくるようなら市場が安定化してきたことになる。

 

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.312%

・直近イールドスプレッド縮小:19/4/25-▲3.048%、20/09/1‐▲2.867%

                20/10/12-▲2.847%、21/1/11-▲2.611%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・2月10日:▲3.115%⇒2月11日:予想▲3.081%(前日比で縮小:割高)

 

2月11日のNYダウは小幅反落した一方で、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.312%から▲0.231%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.145%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.021%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.460%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.936%下回った。NYダウは、エネルギー株などが下落した一方、半導体株が軒並み大幅高となった。NYダウは朝方に106ドル高まで上昇し、4日連続で取引時間中の史上最高値を更新後、中盤に193ドル安まで反落したが、7.10ドル安(-0.02%)とほぼ横ばいで終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.772%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・2月10日:▲2.949%⇒2月11日予想▲2.907%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500はわずかに小反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.772%から+0.135%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.962%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.095%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.272%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.592%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.315%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.794%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/12/4-1.351%

              20/12/4-1.351%、21/1/11-1.066%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・2月10日:▲1.315%⇒2月11日予想▲1.270%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQは反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.794%から▲0.524%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.909%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲1.113%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.228%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.533%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.824%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が上昇したうえ、株価も反発したことで縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、▲1.2%台後半まで縮小して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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