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イールドスプレッドで12月4日の米国株式市場を先取り!

  • 2018/12/04
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • ホットニュース

 

11月30日(金)の米国3市場は、NYダウ:199.62ドル高、S&P500:57.46ポイント高、NASDQ総合:22.40ポイント高となり、全ての指数が上昇した。一方で米長期金利が2.992%と前日3.029%から金利は低下したが、30日付けイールドスプレッドは、NYダウ:▲3.109%、S&P500:▲2.775%のイールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)となった一方で、NASDAQ:▲1.245%とイールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。ナスダックは上昇下にもかかわらずイールドスプレッドが拡大したのは、業績上方修正などがあり、PERの上昇が抑えられた一方で、米長期金利の低下が寄与したものと思われる。

 

30日(金)の米国株式市場は、中国経済指標が市場予想より弱い内容となったため、同国の景気減速懸念が強まり米国株にも売りが先行した。米中首脳会談を見極めたいとの思惑が広がったほか、連日の株価上昇を受けた利益確定の動きで、日中は上値の重い展開となった。ただ、翌日の米中首脳会談で貿易交渉に進展が見られるとの期待が高まると、徐々に買戻しが優勢になった。引けにかけて買いが加速し、上げ幅は一時210ドルを超えた。VIX指数は18.79から18.07へ低下した。

 

12月3日(月)の米国3市場は、NYダウ:287.97ドル高、S&P500:30.20ポイント高、NASDAQ:110.97ポイント高と全面高の展開となった。また、米長期金利は前日比低下(価格は上昇)の2.970%と連日節目の3%割れまで低下している。30日付けPERと株価から逆算すると、3日はNYダウ:16.57倍、S&P500:17.35倍、NASDAQ:23.96倍となる。このPERを基に3日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.063%、S&P500:▲2.735%、NASDAQ:▲1.204%となる。

 

参考となるのは、10月3日の株価下落直前のピークでは、NYダウ:▲2.468%、S&P500:▲2.146%、NASDAQ:▲0.601%となる。一方で10月29日に底値となったNYダウ:▲3.115%、S&P500:2.865%、NASDAQ:▲1.333%である。

 

3日(月)の米国株は、週末の米中首脳会談で『貿易戦争』の一時休戦となったことを受け3指数とも上昇幅を広げた。一方で、FRBの利上げの打ち止めが近いとの思惑が引き続き相場を支え米長期金利は低下した。3指数ともイールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。10月29日の反転した時のイールドスプレッドより縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)となってきた。ただ、10月3日のような過熱感は出ていない。NY市場では米長期金利が低下したものの、米国3指数がそれ以上に上昇したことから、イールドスプレッドが縮小する結果となった。12月3日(月)では、イールドスプレッドの割安感は徐々に低下してきている。このところの米長期金利の低下が寄与しており、米国株の上昇による割高感は吸収されている。ゴルディロックス相場(適温相場)の様相となってきている。

 

テクニカル的に見てみると、NYダウは、窓を空けてレジスタンスとして意識される75日SMAを一気に上抜けした。そのため、11月8日の戻り高値26,277ドルのダブルボトムネックラインが意識されるところである。75日SMAの25,710ドルを上抜けして終了したことから、一転サポートラインとして意識される。

 

S&P500は、200日SMAを一気に上抜けしたものの、ロウソク足は迷い足の『トンボ』となった。75日SMAの2,811ポイントや11月7日高値2,815ポイントのダブルボトムネックがレジスタンスとして意識されている。

 

一方、NASDAQは260日SMAを上抜けしたものの、200日SMAの7519ポイントやダブルボトムネックラインの11月7日高値7,572ポイントがレジスタンスとして意識されている。

 

3指数ともダブルボトムのネックライン近辺まで上昇してきている。ただ、ネックライン近辺では利益確定によるポジション調整的な動きになりやすく上値を抑える可能性もある。そのため、株を買う新たな好材料が出てくる必要がありそうだ。FRBの利上げ打ち止め観測により米長期金利が低下していることで、イールドスプレッドでは株価の割高感は出ていない。このところの米国株の上昇ペースが速かったことから、ダブルボトムのネックラインを目前にして短期的な下落調整となりやすいことには注意が必要となる。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

 

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