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イールドスプレッドで12月4日の米国株市場を先取り!

  • 2020/12/04
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、NYダウとNASDAQは小幅上昇したものの、S&P500は小反落する展開となった。週次新規失業保険申請件数が前回から予想以上に減少したことを好感し寄り付き後上昇した。新型コロナワクチンの普及や米経済対策協議の進展期待を背景に、投資家のリスク選好意欲が高まり買いが先行した。NYダウは一時220ドル超上昇し、3万ドルの大台に乗せる場面があった。ただ、『米製薬大手ファイザーは2020年のワクチン出荷目標を半減』との報道が伝わると、急速に伸び悩んだ。一方米長期金利は、明日の11月米雇用統計を前に持ち高調整目的の買いが入ったほか、『米製薬大手ファイザーは2020年のワクチン出荷目標を半減』との報道を手掛かりに債券買い(利回りは低下)が進んだ。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が出ており、リスク回避の材料が出ると引き続き下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第3波』が懸念されている。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は21.17から21.28へ上昇した。VIX指数が21台前半まで低下していることから、一時的なリスク回避の動きは後退してきた。しかし、株価の日中ボラティリティが高まっていることで、引き続き不安定な動きが続く。また、S&P500が上昇したにも関わらず、VIX指数が上昇した翌営業日は弱含みの展開になりやすいので注意が必要となる。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.320%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/09/1‐▲2.867%、20/10/12-▲2.847%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・12月2日:▲2.954%⇒12月3日:予想▲2.969%(前日比で拡大:割安)

 

12月3日のNYダウが小幅続伸した一方で、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.320%から▲0.351%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.257%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.133%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.572%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.048%下回った。週次新規失業保険申請件数が前回から予想以上に減少したことを好感し寄り付き後上昇した。また、民主党のペロシ下院議長と共和党のマコーネル上院院内総務が追加経済対策を巡り交渉を再開したとの報道を好感した買いも強まり、上げ幅を拡大した。引けにかけて、製薬会社のファイザー(PFE)がワクチンの調達に関する問題で年内の供給目標を引き下げたとの報道が嫌気され上げ幅を縮小した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.775%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/04/25-▲2.966%

               20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・12月2日:▲2.681%⇒12月3日予想▲2.710%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500が小幅反落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.775%から▲0.065%と平均値より下方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.159%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.292%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.469%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.789%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.512%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.804%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

              20/10/12-▲1.450%、20/10/22-1.438%

直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・12月2日:▲1.404%⇒12月3日予想▲1.424%(前日比で拡大:割安)

 

NASDAQは小幅反発した一方で、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲1.804%から▲0.380%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.755%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.959%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.074%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.379%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.670%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が低下した一方で、株価は小幅反発したものの拡大した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、▲1.4%台前半まで低下して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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