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イールドスプレッドで10月8日の米国株市場を先取り!

  • 2019/10/08
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数ともに下落したものの、米長期金利が大幅上昇したことで、イールドスプレッドが縮小した。しかし、三指数ともに過去のイールドスプレッドを比較しても割安感は残っている。米長期金利が低下するようなら、米国株価指数の下押しも限定的になりやすい地合いとなっている。

NYダウは、下向きの5日SMAの26,381ドルと100日SMAの25,749ドルがサポートラインとして意識されている一方で、10日SAMの26,631ドルと75日SAMの26,651ドルがレジスタンスとして意識され上値が抑えられている。10-11日の米中閣僚級貿易協議への期待感と不透明感が錯綜する展開となり、リスク選好の動きから引けにかけてはリスク回避の動きとなり三指数ともに下落して終了した。上下の抵抗帯に挟まれる展開となっているものの、イールドスプレッドでは割安感が残っていることから、上抜けする可能性がある。もし、下抜けした際も、割安感から押し目買いが入りやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.570%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・10月4日:▲3.985%⇒10月7日予想▲3.972%

 

10月7日はNYダウは下落したものの、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.570%から▲0.598%スプレッドがかい離した。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.254%とかい離した。19年6月3日の大底4.038%を▲0.066%とかい離した。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.130%とかい離した。

 

NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。しかし、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小した。米国債に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債を買う方が良いことになる。米中通商協議を控えて米国株式市場が不安定となった一方で、米長期金利はイベントを控えてポジション調整による売りが出たことで、金利が大幅上昇する結果となった。イールドスプレッドは▲4.0%台を維持出来なかったものの、なお割安感は残っている。株価が下落しても、米長期金利が大幅上昇すると、イールドスプレッドが縮小する。そのため、米長期金利の動向が重要ポイントとなる。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.905%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・10月4日:▲3.942%⇒10月7日予想▲3.933%

 

S&P500は下落したものの、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.905%から+0.028%と平均値をわずかに上回っている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して+0.064%と上回った。19年6月3日の大底となった3.881%から+0.052%とイールドスプレッドが上回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%から▲0.069%下回った。19年8月15日の▲4.179%とは▲0.246%とかい離した。イールドスプレッドは縮小したものの割安感は残っている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.436%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・10月4日:▲2.436%⇒10月7日予想▲2.413%

 

NASDAQは下落したものの、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.436%から▲0.023%下回った。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.234%上回った。19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して+0.030%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%から+0.030%と上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%から▲0.085%かい離した。

 

NASDAQのイールドスプレッドが縮小したものの、かい離幅が拡大していることからかなり割安感は残っている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、株価指数は下落したものの米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは縮小する結果となった。しかし、米国株に割安感が残っている。米国の景気減速懸念や世界的な景気減速懸念もあって、米長期金利は低下基調にある。ただ、昨日は米中通商協議などのイベントを控えてポジション調整となる売りが出た。割安感が残っていることから米国株の下押しも限定的になりやすく、米長期金利が低下するようなら割安感が強まる。そのため、今後も米長期金利の動向にも注意が必要となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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