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イールドスプレッドで10月22日の米国株市場を先取り!割高感強まる!

  • 2021/10/22
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、NYダウは下落した一方で、S&P500指数とナスダック総合指数は反発する展開になった。史上最高値付近から利益確定売りに押され、寄り付き後は下落した。中国の不動産会社の破たん懸念や高インフレの長期化への脅威も良好な企業決算が相殺し、引けにかけてNYダウは下げ幅を縮小した。ハイテク株は買いが続きナスダック総合指数は上昇した。一方、長期金利は、前週分の米新規失業保険申請件数や9月米中古住宅販売件数など予想より強い内容となった米経済指標が材料視されて、債券売り(利回りは上昇)が出た。米株式市場で、多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数が史上最高値を更新したことも債券売りを促し、利回りは一時1.7029%前後と約5カ月ぶりの高水準を付けた。 今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、米長期金利が上昇してきていることから、やや割高感が出始めてきている。

 

世界的に感染拡大が縮小してきており、世界的な経済成長による景気回復に連れたインフレ懸念が高まってきている。特に、米国金利上昇は世界的な金利上昇を招くことになり、株価にとっては、ネガティブな材料となりやすい。一方、米国株のVIX指数は15.49から15.01へ低下した。VIX指数が20を下回っていることもあり、相場的には安定方向に向かっている。しかし、長期金利の上昇と株高が並行していることで、急速に米国株式市場全般に割高感が浮上してきている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.288%

・直近イールドスプレッド縮小:19/4/25-▲3.048%、20/09/1‐▲2.867%

                20/10/12-▲2.847%、21/1/11-▲2.611%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・10月20日:▲2.807%⇒10月21日:予想▲2.766%(前日比で縮小:割高)

 

10月21日のNYダウは小幅反落した一方で、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲3.288%から▲0.522%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.460%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.336%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.775%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.251%下回った。NYダウは、総じて良好な第3四半期決算発表や年末ラリーへの期待が高まる中、S&P500が1カ月半ぶりに史上最高値を更新した。新規失業保険申請件数が予想以上に減少し、コロナパンデミック以降で最少を記録したことも安心感につながった。一方、前日に史上最高値を更新したNYダウは6.26ドル安(-0.02%)とわずかながら3日ぶりに反落した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.778%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・10月20日:▲2.727%⇒10月21日:予想▲2.673%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500が続伸したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲2.778%から▲0.105%と平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.196%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.329%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.506%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.826%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.549%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.773%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/12/4-1.351%

              21/1/11-1.066%、21/2/16-1.144%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・10月20日:▲1.398%⇒10月21日予想▲1.339%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQは反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.773%から▲0.434%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.840%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲1.044%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.159%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.464%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.755%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が上昇したうえ、株価も反発したことで前日比で縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲1.3%台前半まで縮小推移していることで割高感が強まっている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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