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イールドスプレッドで10月2日の米国株市場を先取り!

  • 2019/10/02
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数ともに下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは三指数ともに大幅に拡大した。そのため、割安感が膨らんできた。ただ、以前よりもイールドスプレッドが拡大していないことから、過度な割安感には至っていない。

NYダウは、25日SMAの26,766ドルと75日SMAの26,657ドルを下抜ける下落となった。米9月ISM製造業景況指数が前月と同じく節目となる50を下回り2009年以来の最低水準となったことから、景気減速の警戒感が広がり下落に転じた。下値目処では、100日SMAの26,400ドルがサポートラインとして意識される。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.487%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・9月30日:▲3.819%⇒10月1日予想▲3.919%

 

10月1日はNYダウは大幅下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.487%から▲0.568%スプレッドがかい離した。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.307%とかい離した。19年6月3日の大底4.038%を▲0.119%、19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.183%とかい離した。

 

NYダウが大幅下落したことで株式益利回りは上昇した。米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大した。米国債に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。昨日は米国株が大幅安となったうえ米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドが拡大し割安感が強まった。株価が下落し米長期金利も低下すると、イールドスプレッドの拡大幅が大きくなる。そのため、米長期金利の動向が重要ポイントとなる。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.816%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・9月30日:▲3.766%⇒10月1日予想▲3.864%

 

S&P500は下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅に拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.816%から+0.048%と平均値をわずかに上回った。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して▲0.005%と下回った。19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.017とイールドスプレッドとかい離した。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%とは▲0.138%と19年8月15日の▲4.179%も▲0.315%とかい離した。イールドスプレッドは、以前の割安に近づいてきている。S&P500は極端な割安感は払しょくされているものの、徐々に割安になってきている。米長期金利の動向が重要なポイントとなっている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.363%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・9月30日:▲2.287%⇒10月1日予想▲2.361%

 

NASDAQが下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドが前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.363%から▲0.002%下回った。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.182%上回った。19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して+0.033%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%から▲0.022%と19年8月15日の大底となった▲2.498%から再び▲0.137%かい離した。

 

NASDAQのイールドスプレッドは以前よりは縮小しているものの、割安感が徐々に膨らんできた。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、株価指数が大幅下落したうえ、米長期金利も低下したこでイールドスプレッドは拡大する結果となり米国株に割安感が膨らんだ。ただ、米長期金利が9月3日の1.459%より戻り基調(金利上昇)となっているこから、イールドスプレッドは以前に比べて割安感が薄れてきており、過度な割安感はない。そのため、今後も米長期金利の動向にも注意が必要となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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