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イールドスプレッドで1月27日の米国株市場を先取り!

  • 2021/01/27
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数全て小幅下落する展開になった。バイデン大統領がワクチン普及ペースを加速させる計画を発表、夏までに集団免疫を目指しているとしたほか、追加経済対策を巡り共和党との交渉にも前向きな姿勢を示したため寄り付き後上昇した。また、決算内容が好感されたジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)やスリーエム(3M)などが買われ、指数の押し上げ要因となったが、ベライゾン・コミュニケーションズやアメリカン・エキスプレスなどが売られ相場の上値を抑えた。もっとも、明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見を控えて、大きな方向感は出なかった。一方米長期金利は、米追加経済対策の与野党協議の動向を見極めたいとして、様子見ムードが強まった。明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に方向感が出にくい面もあった。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が出ており、リスク回避の材料が出ると下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与で有効性が実証されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第3波』が懸念されている。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は23.19から23.02へ低下した。VIX指数が23台前半で推移しているほか、株価の日中ボラティリティも高まっていることで、引き続き不安定な動きが続く。VIX指数が20を割れてくるようなら市場が安定化してきたことになる。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.313%

・直近イールドスプレッド縮小:19/4/25-▲3.048%、20/09/1‐▲2.867%

                20/10/12-▲2.847%、21/1/11-▲2.611%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・1月25日:▲2.771%⇒1月26日:予想▲2.766%(前日比でわずかに縮小:割高)

 

1月26日のNYダウはわずかに続落した一方で、米長期金利は上昇したことでイールドスプレッドは前日比でわずかに縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.313%から▲0.547%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.460%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.336%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.775%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.251%下回った。NYダウは、新型コロナウイルスの感染拡大や、追加経済対策成立の不透明感が続く中、主力銘柄の決算発表を控えた様子見姿勢が強まった一方、ロビンフッターなどの個人投資家がヘッジファンドの空売り銘柄を買い上げる動きが続いた。NYダウは朝方に161ドル高まで上昇後、22.96ドル安(-0.07%)と小幅に4日続落して終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.772%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・1月25日:▲2.556%⇒1月26日予想▲2.553%(前日比でわずかに縮小:割高)

 

S&P500はわずかに反落した一方で、米長期金利はわずかに上昇したことでイールドスプレッドは前日比でわずかに縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.772%から▲0.219%と平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.316%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.449%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.626%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.944%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.669%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.796%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/12/4-1.351%

              20/12/4-1.351%、21/1/11-1.066%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・1月25日:▲1.114%⇒1月26日予想▲1.107%(前日比でわずかに縮小:割高)

 

NASDAQはわずかに反落した一方で、米長期金利は小幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比でわずかに縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.796%から▲0.689%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲1.072%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲1.276%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.391%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.696%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.987%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が小幅上昇した一方で、株価は小幅反落したことで縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、▲1.10%台前半まで縮小して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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