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イールドスプレッドで1月21日の米国株市場を先取り! 何時下落調整しても不思議ではない過熱感!

  • 2020/01/18
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★1月20日はキング牧師の誕生記念日で株式市場は休場!

 

★NY株式市場では、三指数は上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。そのため、NYダウとS&P500に割高感が強まる結果となった。株価が上値追いとなるには米長期金利の低下がポイントとなる。また、市場の注目は米国企業の10-12月期決算結果や欧米の貿易協議に移ってきている。欧米タイムで株価指数が動きやすい展開となっている。米国株への過熱感が高まってきたことから、十分注意する必要がありそうだ。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。三指数とも割高危険水位までスプレッドが縮小してきているので注意。

 

NYダウは、5日SMAの29,105ドルがサポートラインとして意識されており、上昇基調は継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜けしていることで、上昇基調が続いている。ただ、史上最高値圏で推移しており、欧米貿易協議の行方や米企業決算次第で上下に振れる展開が予想される。NYダウは過熱感が出ており、いつ下振れしても不思議ではない状況となっていることには警戒が必要である。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.103%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・1月16日:▲3.051%⇒1月17日予想▲3.027%

 

1月17日のNYダウが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.103%から▲1.076%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井▲3.069%より+0.042%縮小した。19年4月25日の天井3.048%まで+0.021%に縮小した。米長期金利が上昇したうえ株価が上昇したことで、イールドスプレッドが急速に縮小してかなり割高感が強まった。

 

NYダウ上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。中国の12月鉱工業生産や小売売上高が市場予想を上振れ、アジア・欧州株がほぼ全面高となり買いが先行した。12月住宅着工件数が堅調推移となったことも好感された。中東情勢への懸念が後退したことや、米中が通商交渉『第1段階』合意で署名に至ったことでリスク回避が和らぎ、買いが入りやすかった。10-12月期の主要企業決算が順調なスタートとなったことも買い安心感につながっている。ただ、短期的な過熱感も意識されやすく、指数は下げに転じる場面もあった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.445%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・1月16日:▲3.023%⇒1月17日予想▲2.990%

 

S&P500が上昇したうえ、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.445%から▲0.455%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.259%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.024%に接近した。S&P500のイールドスプレッドは3.0%台割れとなり、買われ過ぎ過熱感が強まってきた。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.095%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・1月16日:▲1.751%⇒1月17日予想▲1.724%

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.095%から▲0.371%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.526%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.256%に接近した。NASDAQは15日のPERが29倍台後半から27倍台後半に急低下したことで、割高感が修正されたこともあり、さらに上昇する可能性もある。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。米中貿易交渉の進展期待が高まると買われやすい。一方で、米中関係悪化の報道では、売られやすい展開になりやすい。米中間で『第1段階合意』は署名されたが、次は『第2段階合意』に向けて米中間で協議される。そのため、今後も米中貿易摩擦に関する報道に振られる展開が予想される。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数とも上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで縮小した。米長期金利が今後も上昇するようなら、イールドスプレッドはさらに縮小しやすく米国株の割高感がより強まりやすい。NYダウやS&P500はかなり割高感が強まってきていることから、何時下落調整しても不思議ではない状態となっている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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