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イールドスプレッドで1月20日の米国株市場を先取り!

  • 2021/01/20
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数とも反発する展開となった。次期財務長官に指名されたイエレン前連邦準備制度理事会(FRB)議長は上院指名承認公聴会において、大規模な追加経済対策の必要性を訴えたほか、増税の実施をパンデミック終息後まで先送りする計画を明らかにしたことで安心感が広がり寄り付き直後に一時270ドル超上げた。ただ、この日四半期決算を発表したゴールドマン・サックスが買い先行後、下落に転じたことなどが相場の重石となり、上値の重さも目立った。一方米長期金利は、次期財務長官に指名されたジャネット・イエレン氏が米上院での公聴会で『追加経済対策について積極的に取り組む』と述べたほか、連邦債務の膨張について『パンデミックへの対応が最優先で、債務縮小は将来的な問題』などと発言すると売り(利回りは上昇)が出た。50年債など超長期債の発行を検討すると述べたことも相場の重石となった。ただ、そのあとは持ち高調整の買い(利回りは低下)が優勢となり、下げ幅を縮めた。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が出ており、リスク回避の材料が出ると下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与で有効性が実証されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第3波』が懸念されている。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は24.34から23.24へ低下した。VIX指数が23台前半で推移しているほか、株価の日中ボラティリティも高まっていることで、引き続き不安定な動きが続く。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.315%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/09/1‐▲2.867%、20/10/12-▲2.847%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・1月15日:▲2.808%⇒1月19日:予想▲2.789%(前日比で縮小:割高)

 

1月19日のNYダウは反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.315%から▲0.526%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.437%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.313%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.752%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.228%下回った。NYダウは、第4四半期決算発表がスタートし、好決算への期待が高まる中、イエレン次期米財務長官の議会証言を受けて大型経済対策への期待が高まったことや、コロナワクチンの早期普及による景気回復期待が支援となった。NYダウは一時272ドル高まで上昇し、116.26ドル高(+0.38%)と4日ぶりに反発して終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.772%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、20/08/27-▲2.677%

               20/10/12-▲2.664%、20/12/08-▲2.666%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・1月15日:▲2.474%⇒1月19日予想▲2.441%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500は反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.772%から▲0.331%と平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.428%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.561%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.738%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲2.058%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.781%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.797%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/10/22-▲1.438%

              20/12/4-1.351%、20/12/8-1.383%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・1月15日:▲1.102%⇒1月19日予想▲1.065%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQは反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.797%から▲0.732%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲1.114%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲1.318%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.433%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.738%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲3.029%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が上昇したうえ、株価も反発したことで縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、▲1.0%台中半まで縮小して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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