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イールドスプレッドで1月17日の米国株市場を先取り!

  • 2019/01/17
  • 米蔵(ヨネゾウ)

 

1月16日(水)の米国3市場は、NYダウ:141.57ドル高の24,207.16ドル、S&P500:5.80ポイント高の2,616.10ポイント、NASDAQ:10.86ポイント高の7,034.70と、3株価指数とも上昇した。一方、米長期金利は上昇して2.722%となった。『15日付けPERと株価から逆算』して16日付け予想PER計算すると、NYダウ:15.61倍、S&P500:16.59倍、NASDAQ:22.85倍と3株価指数ともに前日より上昇した。このPERを基に16日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.684%、S&P500:▲3.306%、NASDAQ:▲1.654%と、三指数ともイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)となった。市場予想を下回る米経済指標が相次いだことで、米長期国債は米国株の上昇を背景に安全資産とされる米国債に売り(利回りは上昇)が出た。なお、英議会が内閣不信任案を否決しメイ首相の続投が決まったことについては『予想通りの結果だった」と受け止められたため、相場の反応は限られた。 米国株が上昇したものの、米長期金利が上昇したことで、イールドスプレッドの縮小幅は小さかった。

 

NYダウの昨年の年初来底値時のイールドスプレッドを参考にする。4月2日に付けた年初来安値時のNYダウ:▲3.579%、S&P500:▲3.145%、NASDAQ:▲1.640%や、2月9日の反転時となったNYダウ:▲3.300%、S&P500:▲2.756%、NASDAQ:▲1.313%だった。

 

16日(水)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.725%⇒▲3.684%となり縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日の直近のイールドスプレッドの▲4.226%からだいぶ縮小してきている。米金融大手のゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカが発表した四半期決算が好感されて買いが強まり、一時220ドル超上げた。ただ、WSJが『米検察当局は中国の通信機器大手ファーウェイを捜査している』と報じると、米中通商交渉の先行き不透明感が改めて意識されて伸び悩んだ。 英議会ではメイ内閣不信任案が僅差で否決されたほか、米連邦政府の閉鎖解除に向けて政府高官や一部議員が大統領への働きかけを強めていることへの期待感から緩やかに上昇する展開となった。VIX指数は18.60から19.04へ上昇した。

 

S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.324%⇒▲3.306%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。ただ、4月2日のイールドスプレッド及び2月9日のイールドスプレッドを上回っていることから、S&P500も割安感は残っているものの、1月3日の▲3.869%から急速に縮小してきた。

 

NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.666%⇒▲1.654%となり、イールドスプレッドは縮小した。NASDAQは戻りが早かったこともあり、4月2日のイールドスプレッドを下回ってきている。1月3日の▲2.179%から急速に縮小してきた。

 

米国株は、英国がEUから『合意なき離脱』の可能性が高まっていることや、米政府機関の一部閉鎖打開の見通しがつかないことなどは無視される展開となっている。特に一部政府機関閉鎖が経済に与えるコストは、当初GDPで隔週で0.1%の成長削減見通しを立てていたが、当初の2倍になると修正されている。米経済成長減速をさらに加速させる可能性も出ている。一時期の米国株の割安感も薄れてきていることから、再び下落基調となりやすことには注意が必要となる。

 

2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.440%、S&P500:3.595%、ナスダック:2.052%も下落時の節目となりやすい。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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